槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 7月2日

2014年07月02日 | 日記

※槍ヶ岳・飛騨沢登山道情報はこちら

 

梅雨の晴れ間は逃しません!明日からはまたちょっとお天気下り坂。お布団干しにも緊張感が漂って・・・ませんね(笑)。晴れた日にしか出来ない仕事の代表が布団干し。

 

晴れた日にしか出来ない、といえばルート状況の確認・撮影もそうです。今日は飛騨沢を標高2850mくらいまで登りました。早朝はスッキリ青空だったのですが、だんだん雲が湧き始めたので急いで雪渓を滑り降り、中崎尾根に入って飛騨沢全景の撮影。槍ヶ岳はガスに隠れてしまったけれど、飛騨乗越から下はなんとか撮影出来て一安心。そのまま中崎尾根を下りました。シナノキンバイの黄色が眩しい、初夏の北アルプス。小屋に戻って一息ついていると、雨粒がポツリポツリ。夕方は雷雨も。早くお天気が安定してくれますように!

 

最後に、気象情報です。

午前6時過ぎ。

 

午後6時過ぎ。


登山道情報 (槍ヶ岳・飛騨沢ルート)7月2日

2014年07月02日 | 日記

本日2日現在の飛騨沢の残雪状況です。標高2450m、通称”宝の木”と呼ばれるルート目印のダケカンバの木から上部に雪渓があり、夏道は標高2850m以上の場所からしか表出していません。特に、標高2700m~2850m付近(黄色で囲んだ区間)にかけては急斜面の雪渓を通過しなければならず、ピッケル、アイゼンは必携です。(写真は中崎尾根より撮影)

 

標高2750m付近より。雪渓上には槍ヶ岳山荘のスタッフさんが設置してくれた標識ポールがあるので、晴天時の視界が良好な場合には道に迷う可能性は低いです。しかし、やはり濃霧時には雪上でルートを失う危険があります。また、槍ヶ岳山荘の建物を直接目指して間違った登り方をする登山者がまれにいますが、一枚目の写真に青い線で示した通り、いったん飛騨乗越へ出てから槍ヶ岳を目指して下さい。

 

夏山シーズン中、飛騨沢から千丈沢乗越への分岐(標高2550m付近)に設置している救急箱ですが、設置箇所の残雪がまだ多いため、従来の設置箇所よりやや低い場所に仮置きしています。使用可能です。