タンポポが薬になるというお話。
概要:タンポポ(Taraxacum platycarpum)はキク科(Compositae)の植物で漢方では全草や根を乾燥したものを蒲公英(根)と呼び、蒲公英湯、蒲茵湯などの漢方処方に配剤されます。日本では主に民間薬として、苦味健胃、整腸、解熱、発汗、催乳に使用します。
薬理作用:タンポポの水性エキスは黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、肺炎球菌、緑膿菌、赤痢菌、チフス菌などに対して抗菌作用があり、動物実験では利胆作用や利尿作用を示し、結石症に有効であることが検討されています。その他、マウスで抗腫瘍作用も報告されています。
成分:ステロール類のスチグマステロール、シトステロール、トリテルペンのタラキサステロール、タラキソール、β-アミリン、その他、コリン、イヌリンなどが含まれています。葉や花にはルテインやビタミン類、アルニジオールが含有されています。
・キク科の植物に含まれている成分の発癌予防効果を検討し、タンポポの花に発癌プロモーター抑制作用を認め、マウスの皮膚で二段階発癌実験を行い、発癌予防作用のあることを明らかにしました。
・中国では坑感染作用を臨床的に検討し、臨床各科の多種類の感染性炎症に応用しています。例を上げますと、乳腺炎、気道感染、気管支炎、肺炎、肝炎、泌尿器系感染、中耳炎、副鼻腔炎、湿疹などで蒲公英の製剤は、抗生物質の代用品として、ある程度抗として使用できるとしています。
(山形衛生研究所 薬になる植物タンポポについて・・・から引用)
日本たんぽぽ農園は、自家栽培タンポポを100%使用して「たんぽぽ食品」を手作りで製造しています。