現代視覚文化研究会「げんしけん」

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貧乏姉妹物語 『想いと不安と携帯電話の日』

2006年09月08日 22時16分27秒 | アニメ・映像全般
 『貧乏姉妹物語』第9話を観させて頂きました。【あす】が商店街の福引きで3等賞を引き当てる。それは「プリペイド式携帯電話(2個セット)」だった。いつもの朝食。担当地域が広がり、新聞配達のアルバイトが忙しく凄く疲れている【きょう】。「キュウリの漬物」を持つ箸もおぼつかない。大きなあくび。またも【あす】に心配をかけたと【きょう】は責めていた。【きょう】と【あす】にとっては「携帯電話」は何か別の世界の代物のですね(笑)。特に【きょう】のリアクションは面白い。驚きと戸惑いながらも操作をし【あす】とぎこちないが会話をしていた。大切な3000円分を大事に使うと決めた。
 翌日。かなり眠たい【きょう】。心配する【あす】。でも、2人の携帯ストラップはお手製の鈴が付いていた。【あす】が登校する。まだ持ったばかりで電源の切り方を忘れてしまう【あす】。そこへ【銀子】が声をかけて来る。【銀子】も中学生になったら携帯電話を持つようだ。【金子】の携帯電話をいつも見ているので電源の切ってくれた。
 【きょう】はアルバイトの最中。【あす】は学校帰りで商店街を歩いていた。お互いでかけようとするが「もったいない」と同じ気持ちなのだ。【きょう】も【あす】も貧乏が染みついています(笑)。
 【きょう】と【あす】の家族会議。1週間で1回も使わずに過ぎってしまった事が議題。2人は、もっと気楽に使う事ができるのだろうか?【きょう】は午後の授業が終わる。この後、夕刊配達と忙しい。その教室に入って来た先生から言われてお手伝いをする。タイミング悪く、携帯に着信が入る。もちろん、相手は【あす】。【きょう】の授業が終わるのを見計らってかけたのに出なかった。それだけで、少し心配な【あす】。再び【銀子】が声をかけて来る。【きょう】への用件は、夕飯をカレーと肉じゃがのどっちが良いのかを聞きたかったようです。
 【あす】は笑顔で【銀子】に【きょう】と【あす】の電話番号が書かれたメモを渡す。【銀子】は気が向いたらかけるそうです。【銀子】も素直じゃないですね。【銀子】と一緒に下校します。【あす】は【きょう】にかけています。でも、出ない。【あす】の表情が次第にくもって行きます。すると、【銀子】が少し強引に携帯を借りて【金子】に電話をする。【銀子】は少し羨ましいのかもしれないです。【銀子】の【金子】との気軽なやり取りを見て【あす】は『凄いなあ』と思っていた。その楽しそうな【銀子】の横顔を見ると、疲れている【きょう】の姿が自然と浮んだ。最近、あんまりお話もしていないので、【あす】自身も寂しいと思う。
 【銀子】の長電話。【あす】もかなり困っている。それでも、優しい女の子なので何も言いません。しっかりものの【あす】も【銀子】には弱いかもしれない。【金子】との会話が終わり返して貰うと不在着信の文字。【きょう】からだ。【あす】もかけ直すが、もう電池が切れてしまいそうです。アパートでアルバイトに行く準備をしている【きょう】。やっと、お互いに電話に出る事ができたのもつかの間だった。【きょう】が出た途端に、いきなり切れてしまう・・・。
 東南新聞の配達所前。お店の前で【きょう】から【あす】にかけるがつながらない。『あっ、お姉ちゃん・・・』と言う【あす】の声が耳からはなれない。ますます心配してしまう。【きょう】が配達所の時計を見る。時刻は午後3時半。【きょう】は【あす】の行動パターンから商店街に自転車を走らせる。【あす】は【きょう】が具合が悪く倒れたかと思い、配達所に走り午後4時すぎに着くが、【きょう】はいなかった。【きょう】と【あす】の想いのすれ違いだった。その頃【きょう】は商店街にいた。【きょう】は【あす】が誘拐されたと思ってしまう。お互いが心配性で、その思いやる気持ちが交錯する。携帯では大事な時につながれない・・・伝えたい想いをつなげない・・・。【あす】は泣いていた。【あす】の心の叫びだった。【きょう】の事を必死に心の中で呼んでいた。その叫びにひかれ【きょう】は【あす】に、【あす】は【きょう】に出会う事ができた。2人とも肩で息をしていた。2人のかん違いが抱き合い。支え合っていた。
 帰り道。【きょう】と【あす】は今までの経緯を話している。本日の夕ご飯は「肉じゃが」らしいですね(笑)。その時【きょう】の携帯に【銀子】から電話が入る。先ほどの【金子】との長電話で【きょう】と【あす】に大変な思いをさせたと謝る【銀子】からだった。しかし、このまま「ほっこり」と終わる訳もなかった。夕刊の配達をすっかりと忘れている姉がそこにはいた。急いで配達所に戻る【きょう】。【あす】の声かけに、手を振る【きょう】が遠くに見えた。
 翌日。まだまだ眠そうな【きょう】。【あす】の心配も続きます。その【あす】の携帯が着信します。【きょう】からの何気ない会話だった。『今朝の玉子焼き・・・すっごくおいしかった・・・それだけ、それだけ、あすに伝えたかったから・・・いつも、いつも、ありがとう。あす・・・』。何気ない言葉や気持ちと想いを伝える事は・・・決して、特別な事ではないのだから・・・。
 【金子】と【銀子】。【金子】も福引きをしている。もちろん、狙っているのは3等賞の携帯電話。すでに、連続で50回もはずしている。まだまだチャレンジするようで、買い物と福引き券を持って来るのは【銀子】だった。確かに、【銀子】の言う通り、普通に買った方が安いと重うが、当てて無償で貰う事を最優先させる姉であった。