【桜井 弘明】監督の良さが出ていたアニメ作品でした。今までの『デ・ジ・キャラット』を活かしつつ、全く違った世界観を描いたと思います。前半は抑えて、後半はコミカルな要素も多かったように感じております。少女から大人になった【でじこ】。ホワイトクリスマス。【仙波 拓郎】との出逢い。彼は役者を目指す青年。落としたケーキとかえて貰ったケーキに乗っていたサンタの人形。【でじこ】の小さな恋の始まり。気になる存在。【でじこ】は「恋」にもマイペース。だけど、ちょっとだけの勘違い。恋って不思議ですね。切ないし、でも、嬉しいし、何でもない事を気にして、悩んで、葛藤して、泣いてみたり・・・すぎゆく季節。冬から次の冬へ。順調な交際を続ける【でじこ】。しっかり者の【ぷちこ】とドジな姉【でじこ】。【ぷちこ】は、生意気で、いつも面白がっているが【でじこ】を本当に心配している。そんな【ぷちこ】も色んな表情を見せてくれる。アルバイト、文化祭でのバンド活動、色んな事にチャレンジしている。
そして【拓郎】のそばにいる女性【愛子】の存在。その彼女の存在を知り【でじこ】は涙する。自然と泣いていた。実家に戻る為の引越しも伝えずに行ってしまう【でじこ】と【ぷちこ】。もう会う事もない・・・運命の再会を果す。そして、気持ちに決着をする為に・・・。その時に知る【愛子】が【拓郎】の妹である事をね。恋に切ない物語にならなくて良かったです。語尾に『にょ』のつかない【でじこ】も新鮮ですよね。個人的には【ぷちこ】の生意気だけど【でじこ】の幸せを考えている所での「2人の絆」の描きが良かったですね。【でじこ】の事が好きなのが感じ取れました。