現代視覚文化研究会「げんしけん」

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やたらと熱くて、足の速い郁と笑う小牧の生きる現実がここにある、、、やはり、笠原と堂上は似ている。

2008年05月16日 22時10分46秒 | アニメ・映像全般
 【郁】と【小牧】の逃走劇から物語は始まる。逃げる【郁】と【小牧】の激しい息遣いが聴こえた。追う者たちは、銃器を装備した良化特務機関。川原と橋での攻防、、、なんとかやり過ごす。はく息が白かった、、、そんな冬の季節。【郁】の俊足さを実感する【小牧】。その【小牧】に言われ基地に連絡をする、、、最悪の事態ですと・・・。とても永い夜になりそうなそんな感じがした。【小牧】と「山梨県」の古書店に、、、「予言書」と呼ばれる貴重な本。店主は沢山の人に読んで欲しいと、、、その想いを受け継いだ図書隊員なのだ。その本は「良化法」制定と共に激しい検閲を受け、市場には一冊もないかもしれないもの。アメリカの作家が書いたSF、、、本が狩られる世界、、、今のこの世界がそのままにあった。【郁】と【小牧】が乗る車両に近づく影が・・・【小牧】は高速を降りるように指示を出す、、、その勘は当たった。良化委員会のマーク。挟まれた、、、運転手をしていた2人の隊員がおとりになっている間に【郁】と【小牧】は降りるのだった。そこから始まっていた・・・。
 【郁】の携帯からもれる光が見つかってしまう。この場を離れるしかない、、、ちょうど【玄田】が電話口に出た所なのに、、、路地に走る【郁】と【小牧】に良化隊員が警告をし撃った・・・【郁】が振り返ると【小牧】が足を撃たれていた。【郁】は本当に【堂上】に似ている、、、今撃ったのは誰っ!市街地での発砲に怒りをあらわにする【郁】は声を荒げた。ぶっ飛ばしてやるから前へ出なさいと・・・。今は、やり合う時ではないと【小牧】は大人の対応を見せる。【玄田】が受けた【郁】からの電話、、、【小牧】以外の隊員にも繋がらない。嫌な予感だった・・・。その頃【郁】と【小牧】は下水道に身を潜めていた。決してかすり傷とはいかない、、、血が止まらなかった。【郁】の「許せない」と、、、その言動と態度を見て、、、【小牧】は笑った。思い出し笑いをしていた・・・だが、この状況でも笑えるとは、、、さすがは「笑う正論」とは言ったものだ。そのやり取りの中で【郁】たちの耳に聴こえて来たのは、、、貨物列車の動く音。やっと基地への連絡ができた。【郁】と【小牧】は貨物列車内にいた。そして、救援を持っていた。【郁】は、報告の義務と【小牧】の負傷と良化隊の発砲を伝える。【小牧】は怪我の心配させたくない様子。【玄田】の命じにより日野へむかう、、、【小牧】の負傷を知った【手塚】も【郁】と同様の気持ちなのだ。【郁】は本当に怒っていた、、、それだけ【小牧】への発砲が許せなかったのだ。【小牧】は言う。ルールは守る為ではなく、、、上手にやぶる為のものだと・・・。
 同じ頃【柴崎】は部屋でホラー映画を観ていた。久しぶりの独身気分を楽しんでいたが、、、やはり【郁】がいないとね。閉められたカーテンからもれる光、、、基地から出て行く図書隊の車両が見えた。
 【郁】の携帯の充電が切れそうだ、、、【小牧】のは先程で壊れてしまったようだ。【郁】はさっき【小牧】が笑っていた理由を聴いた、、、追い詰める良化隊も日野操車場に目をつけた。【小牧】は語る。よく似てると思って・・・【郁】と【堂上】が。【堂上】の事を話すと【郁】にもそれなりにダメージがあるらしい。【堂上】と【小牧】が入隊し2年目、、、まだタスクフォースに配属されていない時の事。ある児童館の蔵書を巡る戦いがあった、、、またタスクフォースに入っていないのに、その作戦に参加していた【堂上】と【小牧】の2名、、、さすがは、教官をやっている事だけはあります。絵本と童話。【郁】も童話がきっかけ、、、狙われ易い本でもある。大人達が見逃している世の中の矛盾を描いているから・・・。政治的な絡み、、、もしもメディア良化法も、、、図書館法もなかったら・・・滑稽に見えるのかもしれない。それが【郁】たちが生きている世界なのだ。
 【堂上】たちも現場に到着したが、、、良化隊の隊員数に苦慮していた。どう攻めるか、、、人数では勝ちはない。【手塚】は【堂上】に確認した、、、【小牧】への発砲を。【小牧】の昔話は続いていた。戦闘は進み、開館時間になればそこで終わるはずだった、、、後10分間。その時だった、、、正門から良化隊員と誰かが争う声がした。子供たちがウサギに餌をやりに来ていた・・・良化隊員の制止を振り切り、、、やぶれたフェンスから中へ、、、その銃口が背中を狙っていた。もちろん、威嚇射撃だが、、、倒れる子供の姿に、、、散ばる野菜、、、泣く子供たちに、、、その非常識な行為に、、、【小牧】だけではない、、、本当に何かのキレる音が隣りからした・・・【堂上】だった。後は【郁】と同じだった。指導のお陰か、、、天然か、、、お互いに沸点が低いらしい。その楽しい会話は、迫るライトの光で遮られ、、、緊張感が一気に高まった。【郁】は「予言書」を【小牧】に託そうとするが、、、渡さなければ良いだけの事なのだ。【堂上】たちも接近していた、、、ふと見ると【手塚】がどこかに携帯で話をしていた・・・。
 あえて【郁】と【小牧】は投降する。羽交い絞めにされるも「予言書」は持っていない。【小牧】は、、、うちの女子隊員に手荒な真似をしてみろ、、、後悔する事になるぞ。良化隊にも、そんな意思はないようだ。先におとりになった隊員たちも無事だった。【郁】は【小牧】に【堂上】が一人で突っ込んで行った後が聴きたかった。良化隊に殴り込んだ、、、プロレスか、、、殆ど喧嘩状態だったようだが・・・。そんな【堂上】を見て【玄田】は決めた。【堂上】を班長にして【小牧】と組ませる事を・・・。役職者としての責任を、、、何をするかわからないから、、、【小牧】から聴いて【郁】は微笑んでいた。
 始発列車が発車するようだ・・・【郁】はそちらの方向を見てしまう。気づいた良化隊員がその列車を止めようとする、、、【郁】もお手洗いとごまかすが・・・。【堂上】たちの助けと同時に、、、司法省から委員会へのストップが、、、発砲のクレームが入って撤収すると・・・一体何が起こったのか?【堂上】は【小牧】の負傷を目にする、、、【堂上】はあの時と変わらないのか、、、殴らなかった、、、肩をつかみ、、、厳重に抗議すると・・・。その学習能力は【郁】の良いお手本になるでしょう。無事に「予言書」を回収した、、、司法省が動いた訳とは、、、【手塚】なのか・・・。
 部屋への朝帰り。【柴崎】は寝ていた、、、テーブルの上は散らかっていた、、、お菓子に、、、お酒の缶に、、、DVDに、、、【郁】は携帯を充電器に・・・着信ありの表示が、、、見ると着信20件、、、全てが【柴崎】からだった。最後が、、、12/15 4:51・・・柴崎、、、ありがと・・・と【郁】はつぶやくように言いました。