何とも見も蓋もない書名だが、この頃の中国を見ているとそう思う。
最近あった香港の民主化運動を覚えているだろうか。
当初香港が中国に返還されるとき、一部に中国が裕福になれば民主化されると言う楽観論があった。
豊かになれば民主化されると思う考え方。
しかし、現実はどうだろうか
経済が発展した中国にはその様子は無く
むしろ権威主義国家になっていく。
豊かになるだけでは民主主義は成立しない。
この本は、中国が絶対民主化しないのは儒教、特に朱子学が原因と主張する。
そして、その視点から中国の歴史を振り返る。
筆者は民主主義の成立には平等の感覚が必要とする。
それでは何故、儒教・朱子学で民主化が阻止されるのか?
儒教の根底は不平等であるからだと説く。
この本を読んでいて思い出したのは、ドイツの社会学・政治学・哲学者マックス・ウェーバー。
資本主義の成立と宗教・プロテスタンティズムとの関係を論じた学者です。
資本主義の精神はプロテスタンティズム特にカルヴィニズムによって成立した。
精神的背景が何もないところに、新たな精神構造は成立しない。
平等でなければ、一人一票という民主主義の根幹が容認されない。
西洋の場合は、神の前の平等が民主主義の根幹になっている。
また、筆者は日本の場合についても述べている。
中国を考える上で、参考になる本だと思う。
最近あった香港の民主化運動を覚えているだろうか。
当初香港が中国に返還されるとき、一部に中国が裕福になれば民主化されると言う楽観論があった。
豊かになれば民主化されると思う考え方。
しかし、現実はどうだろうか
経済が発展した中国にはその様子は無く
むしろ権威主義国家になっていく。
豊かになるだけでは民主主義は成立しない。
この本は、中国が絶対民主化しないのは儒教、特に朱子学が原因と主張する。
そして、その視点から中国の歴史を振り返る。
筆者は民主主義の成立には平等の感覚が必要とする。
それでは何故、儒教・朱子学で民主化が阻止されるのか?
儒教の根底は不平等であるからだと説く。
この本を読んでいて思い出したのは、ドイツの社会学・政治学・哲学者マックス・ウェーバー。
資本主義の成立と宗教・プロテスタンティズムとの関係を論じた学者です。
資本主義の精神はプロテスタンティズム特にカルヴィニズムによって成立した。
精神的背景が何もないところに、新たな精神構造は成立しない。
平等でなければ、一人一票という民主主義の根幹が容認されない。
西洋の場合は、神の前の平等が民主主義の根幹になっている。
また、筆者は日本の場合についても述べている。
中国を考える上で、参考になる本だと思う。
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