野鳥にもやさしい風力発電であってほしい・・・

私たちが使っている電気、野鳥たちが犠牲になっている!たかが鳥なのか・・・。

地元住民の理解を得られない風力発電計画ーその2

2024-03-18 08:34:08 | 日記

紛糾の末、計画撤回された風力発電計画

2023年 みちのく風力発電白紙撤回(日本熊森協会青森県支部からの報告より)

 ユーラスエナジーホールディングス(豊田商事の子会社)は、2023年10月10日、青森県の八甲田山地に計画していた「みちのく風力発電事業」の取り止めを発表した。事業者は当初、最大高さ200mの風車を150基建設する予定だった。2021年末、この計画を察知して最初に声を上げたのは、八甲田ガイドの方々で、PROTECT  HAKKODAという団体を立ち上げ、「八甲田の自然を後世に!」とSNSなどを駆使して国内外に訴え続けた。しかし、県民の関心は低く、2022年9月青森市議会に出された風車中止を求める決議は否決された。その後、八甲田を守ろうと元森林管理署職員だった青年が市議選に当選し、風車反対の輪を広げた。12月の市議会では風車中止を求める決議が今度は全会一致で可決。危機感を抱いた事業者は、反対派の要請で2023年3月に複数個所で住民説明会を開いた。参加者は次々に白紙撤回を求め、日本熊森協会の「くまもり青森」も頑張って発言した。この席で事業者は、「地元自治体首長の賛成が得られない限り、事業を進めることはない」と明言。これは「主だった首長をこちら側に引き入れている」という自信の表れだった。しかし、この説明会を機に流れが変わった。事業を容認しては3ヵ月後に迫る知事選・市長選に勝てないと踏んだのか、候補者全員が事業への反対を表明(当初、推進をしていた候補者も変われば変わるものだ)。そして6月に行われた選挙で当選した知事と市長の二人は改めて事業に反対を表明。関係する6市町村首長も反対を決意。揃って白紙撤回要請を行った。それでもなお事業を進めようとする事業者に対して知事は「良識を疑う」と批判。ついに2023年10月、事業者は事業の白紙撤回を発表した。しかし、これで青森県内の風車建設ラッシュに歯止めがかかったわけではなく、事業者はターゲットを山間部から沿岸部へ、さらに洋上へと移し、自然破壊となる風車建設を次々と計画。それらの地域では反対運動らしきものは起こっていない。この問題にどう立ち向かっていくのか?重い課題が突き付けられている。(抜粋引用:(財)日本熊森協会「くまと森と人」2023.冬号より)

 建設工事が進んでいる北九州市若松沖響灘の洋上風力発電(25基)は、前市長の時に誘致し、保護団体としては野鳥の会北九州支部だけ(だったでしょうか)が、環境アセス各段階には毎回意見を提出し、最終的には「事業を進めるべきではない」と事業者に提言しました。事業者は「北九州市の誘致に応じているので、北九州市の後ろ盾がある」とばかりに、有効な野鳥被害対策も示さず、低周波音による沿岸住民の健康への影響も、能登半島地震で明らかになった地震動と津波にも、「問題はない」と言っているかのように感じます。私たち「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」以外には反対運動らしきものはないようですが、潜在的には “容認すべきでない” の考えを持っている市民の方は意外に多いのではないかと署名活動を通じて思いました。「みちのく風力発電」を撤回させたような、反対運動の熱意と盛り上がりには足元にも及びませんが、風力発電の悪影響をないがしろにしようとする事業者と、それを是正させようとしない北九州市に対して、これからも物申していき、追及していきます。(北九州市は自然環境を大切にする環境先進都市と呼ばれているはずですが.....)このブログをご覧の皆様のご支援をお願いいたします。 



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