麻生副総理は1月14日の閣議後記者会見で、「日本は2000年にわたって同じ民族、一つの王朝が続いている」などとする自らの発言について「誤解が生じているなら、おわびの上、訂正する」と述べました。
誤解が生じていないので、お詫びも訂正も必要は無いのですが、間違いがいくつかあります。
「皇紀」で言うと2680年間(西暦では2080年間)の日本の歴史では、隼人・熊襲・蝦夷(エミシ)・粛慎(ミシハセ)・・・・など多くの民族があり、徐々に和人に同化し、アイヌ等の渡来人、帰化した外国人・・・も含めて今では総て「日本民族」になりました。過去に存在した民族は同じ民族ではないので「2000年間に亘って同じ民族」とは言えません。
また、南北朝時代(1336年~1392年)があったのは歴史的事実で、日本の一時期は二つの王朝が並立しました。
「日本民族」と「現在の王朝」が2000年以上に亘って繋がっている事は間違いないのですが、「日本民族」は人種的にも、信仰・宗教から見ても複数の「違う民族」の習合によって成り立っているので、「2000年間」同じ民族とは言えません。但し、日本国の特徴からすると、現在の日本人は全員「日本民族」と言えます。
同じ「日本民族」でも語学的分類をすると現在に繋がる日本語民族や、過去にはアイヌ語民族も居たし、他にも帰化した外国人は違う言語民族と言えます。
正しくは、「日本は一万年以上前から和人に繋がる縄文人が住んでいて、多くの渡来(外来)民族も含めて、天皇を中心に習合した日本民族の国。」と言えます。昭和憲法にも、書いてあります。
憲法第一条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
憲法第二条
皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
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