オメガねこ

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「ヒト型ロボット」 と 「ロボット型ヒト」

2021年12月05日 | ニュース
 工学系で「シーケンス(sequence)」とは、一連の作業や連続した(実行)データ並びのことで、機械工学や電気工学で言うと、決まった事しか出来ない原始的な機械操作・制御方法です。

 「シーケンス」に似た名前の「シークセンス(SEQSENSE)株式会社」が開発した
「自律移動型警備ロボット」が、自律的にエレベータの入り口を塞ぎ、カゴ内にいた3人を閉じ込めたと云う事件が有りました。警備ロボットなので、閉じ込められたのは不審者かと思いきや、足の不自由な人とその付き添い二人でした。

 「お詫びとご報告 」によると、カゴ内をヒトが占有(事故報告書では乗車)していたにもかかわらず、エレベーターが「ロボット専有運転」 に切り替わり、有人状態のカゴへロボットが進入した事を、事故の発端としています。つまり、「エレベーターの誤動作が事故の原因」であり、ロボットには罪が無いと云う事です。但し、エレベーター制御の責任者が誰かは書かれていません。

 この警備ロボットは
「ヒト型もネコ型も目指さない」らしく、決まった動作以外はしないシーケンス型のようです。最近の日本人の行動も「シーケンス型」が多く、DSの思い通りにしか作動しない人が多いようです。私の様な「ランダムアクセス型」は少なくなってきたのかも知れませんww

 シーケンシャルな人は、スポーツ選手や組立工の様な「定型作業」に向いていますが、ランダムな人は行動が遅く他人からは「何を考えているのか判らない運動神経の鈍い人」と思われがちで、なかなか集団社会に馴染めません。

 この事件を起こした「警備ロボット」は、混乱すると立ち止まってしまうシーケンスな「ヒト型ロボット」と言え、会社の標語とは一致しません。恐らく「見た目はヒトではない」と言い訳するとは思いますが、単に「人間型ロボット」を作れないだけだと思います。

 「人間型ロボット」ならば、ランダムに解決法を求めて検証し、最適解が見つかった段階で実行に移します。勿論、未来型AIでは無いので、動作はプログラムされたデータから選ぶ事しか出来ません。つまり、制作した人間の能力以上の事は出来ないと云う事です。

 シンギュラリティーを超える迄は、現在のAIでは、単に選択肢が多いだけで「原始型ロボット」の可動性を増やすのが精いっぱいです。

 シンギュラリティーを超えた「未来型AIロボット」は、常に最適解を得る事が出来るので、ヒトの「最高指導者」を頂く必要が無くなり、不要なヒトは粛清され、良くても「自立移動ロボット型ヒト」としてシーケンシャル作業を任される事になります。

 つまり「自立移動ロボット型ヒト」の仕事は、良く言って「SEQSENSEロボット」の保守点検が精いっぱいで、分かり易く言うと「高齢ロボットの付き添い介護」です。




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