オメガねこ

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「元号」 と 「西暦」 Ⅱ

2021年10月16日 | 雑感
 【ネタ切れに付き、過去記事の「編集・加筆」です。】 

 日本共産党の志位委員長は、天皇一代に一つの元号とする『一世一元制』を定めた元号法の廃止を主張し「元号は、時をも君主が支配するとの考えからきている。国民主権の原則になじまないと考えている」と言って、「元号」は日本国憲法に違反しているかのような説明をしました。

 勿論、シナ大陸(東トルキスタンなどの中央アジアは除く)の「元号」は「君主が空間だけでなく時間までも支配するという思想に基づく。」とされていた事から、「日本はシナ大陸の一部」と考えている人が「元号の廃止」を主張するのなら、それなりに一理あると思います。また、「天皇制(外国勢力の影響で、共産党が創り出した造語)」の廃止も主張しているので平仄が合います。

 但し、「本来の意味が現在の思想と相いれない場合は廃止すべき。」が正しいとすると、漢字の「国・國」は「王が支配する地域」を意味し、「日本”国”憲法は廃止すべき」となります。当然ながら、「日本共産党」の党名には「国」が無く、元々は「コミンテルン日本支部」なので、国は不要なのかも知れません。

 日本国では、少なくとも「天皇」が時間と空間を支配していなかったことは明らかで、皇極天皇(大化)以降の「元号」は時代(歴史)を現してきただけです。

 西暦は、キリストに由来する年号であり、西暦の使用は厳密に言うと「政教分離」に反します。「元号廃止」の前に「西暦表記の廃止」を護憲信者は主張すべきです。

 「日本共産党」は戦前に設立され、当時の憲法に違反していた為に、当初から非合法とされました。つまり、「憲法に違反」している事をもって廃止を要求する事に「正当性」があるのなら、戦前の「共産党に対する取り締まりの正当性」を、現在の共産党自身が認める事になります。

 戦後に「共産党」はGHQの御慈悲で合法化されましたが、共産党の革命思想が「平和革命派」や「暴力革命派」等に分裂して争いが始まり、GHQも煩わしく思い「レッドパージ」されました。

 日本が「独立」した後、暫くして、「平和革命(二段階革命論)派」は「日本共産党」に、「暴力革命派」は「日本赤軍」などの過激派に引き継がれました。「中国語の意味する元号」から派生した「元の意味とは違う日本の元号」に対する否定は、「過去に否定された共産党から派生した日本共産党」を「現在の共産党自身」が否定する事になります。

 「赤旗」は赤色の旗で、フランス革命以降は政治的には、革命あるいは革命思想である社会主義や共産主義を象徴する旗です。

 現在の主義思想に反する事象は廃止される事が正しいとするならば、革命とは現体制の打倒を意味し「革命思想」は現体制とは相反するものであり、現体制が「赤旗」の使用を禁止する事に正当性を与える事になります。

 但し、革命の成功後は反革命分子の粛清が行われ、全国民が同じ意見を持つとされるので、結果論としては「国民主権」との親和性が保たれます。それは、反対意見を持つ人は殺されるか思想改造されているので、生き残った人民により「真の民主主義」が成立するからです。

 「元号」を廃止するには、共産党が政権を執り、反対派を粛正し「真の民主主義社会」を構築してから考えた方が良いと思います。




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