オメガねこ

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「屁みたいなモノ」 と 「ワクチンみたいなモノ」 ②

2021年09月01日 | 統計
 何やら、「コロナ変異デルタ2株(N501S)」が見つかったそうです。「オリンピックの開催が原因だ」と嘯く人は「五輪株」と言って大喜びですが、コロナウイルスの変異は頻繁に起きていて、既に一万種を超えていても不思議では無いと言われています。その中で「感染率や死亡率」に特異的な変化をもたらした変異株に対して「ギリシャ文字」を当てているだけなので、「新しい変異株」を見つけるたびにお祭り騒ぎをしても意味は有りません。

 ところで、
「ワクチン接種群とプラセボ群の死亡率」には差が殆どない事が公表(米ファイザー社7月28日)されたようです。ファイザーの公表データによると、「16才から55才まで」の参加者4万人(各群約2万人)を6ヶ月間の追跡調査した結果は、

 カテゴリー :参加数:感染数:死亡数(不明など):補正死亡数(死亡率)
プラセボ接種群:2万人:850: 14(  -2): 12(0.06%)
ワクチン接種群:2万人: 77: 15(  -1): 14(0.07%)


です。但し、この報道の「原典」を見つける事が出来なかったので、上記リンクのデータを「正しいモノ」として話を進めます。

 このデータの内、「プラセボ接種群」の死亡数に「自然死」と「不明」が一人ずつ加わっているので「感染死亡確定数=12」とし、「ワクチン接種群」には「評価できない」が一人いるので「感染死亡確定数=14」に「補正」します。また、「(死亡率)」は2万人に対するそれぞれの補正死亡数の割合です。
勿論、「感染数」は「陽性確認者数」です。

 つまりこの表は、「91%の有効性」を示すワクチンを接種した人が感染すると「致死率=18.2%」で、「精神的な影響」しかないと思われるプラセボ接種者が感染すると「致死率=1.4%」になる事を示しています。ここでの「致死率」とは、感染者数に対する「感染を遠因」とする死亡率です。

 この治験では、総計4万人の内「29人(6ヶ月間の総数)」が死亡していて、死亡率は0.0725%です。

 また、仮定として、「プラセボ接種とワクチン接種での感染による死亡率(致死率ではない)が同じ」としても、ワクチン接種群が2人多いので、今回の治験では「ワクチンを接種すると、6ヶ月以内に何らかの病名で、一万人に1人が死亡する」ことを示しています。これは、過去の治験結果である「10万人に1人が接種後に何らかの理由で死亡する(当日~10日間)。」を大幅に超えています。

 この結果からすると、感染そのものを恐れている人には「ワクチン接種」がお勧めですが、死にたくない人は「プラセボ接種」が少しだけ有利と言えます。但し、治験に参加していない人のデータが判らないので、何も接種しない人との比較は出来ません。

 そこで、この「追跡調査期間」が6ヶ月とされている事から、日本での例年の16歳~55才迄の「年間死亡率=0.095%(R1年の値)」を利用すると、この年代では2万人当り「半年で9.5人が死亡」する事になります。治験での「確定死亡数」は12人と14人なので、治験を受けると「プラセボ接種で26%」「ワクチン接種で47%」ほど、何も接種しない人より死亡率が高くなる、と言えます。

 但し、治験対象者は世界各国から集めているそうなので、各国の「死亡率」や「平均余命」を考慮しなければ明確な答えは出せません。

 ちなみに、日本のコロナ関連データを「人口2万人当り」に換算すると、全年代・全期間に於ける「コロナ陽性者数は230人(6ヶ月で約77人)」で、「コロナ死亡者数は2.5人(6ヶ月で約0.83人)」です。これらの「事実」から考察すると、死にたくない人は「日本国籍である事」「治験に参加しない事」が有利と言えます。

 「治験でのワクチン接種群の感染者数(6ヶ月間)」と「日本全体の過去の陽性者数(6ヶ月間で按分)」が「2万人当り77人」で、同じ値になりました。これは、偶然の一致とは言っても、世界標準が正しくてワクチン接種が有効だと主張する人は「日本人は、これ以上ワクチンを接種しなくても、既に感染拡大防止策は完了している」と、認める事になります。

 また、日本でワクチン接種後に何らかの理由で死亡した人は約千人なので「二万人当り0.16人」になり、現在の総接種回数は「98.6回/100人」なので、日本人全員が2回接種すると二万人当り「0.32人」が死亡する事になり、これは今回のファイザー治験(二万人に二人)の1/6の死亡率です。日本では、接種後6ヶ月間の死亡データが無いので何とも言えませんが、推定すると、日本人全員がワクチン接種すると「接種後6ヶ月間に、何らかの病名で死亡する人は6千人」を数える事になります。それは、最近接種したあなたかも知れません。

 更に、ワクチン接種で生き残っても、接種者が感染すると「16~55才までの6ヶ月間致死率=18.2%」なので、感染しないように、十分過ぎるほどの注意が必要になります。

 この治験結果は、16~55才の4万人の内6ヶ月で927人が感染(感染率=2.3%)し、その中の26人が何らかの病名で死亡(死亡率=0.065%:致死率=2.8%)する事を示していて、日本人の同年代の通常の死亡率「年率=0.095%:半年換算で0.0475%(R1年)」と比べても、驚くほどの大差は有りません。

 それでも、日本人にとっては「ウイルスみたいなモノ」や「ワクチンみたいなモノ」を「屁みたいなモノ」と言うと、私自身が「コロナ関連死」に加算される恐れがあるので、これ以上何も申しますまいww



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