共産党は「民主主義革命」と「民主連合政府」を目指しているようですが、「民主」なら「革命」は起きないし、単に選挙で政権交代が起きるだけです。共産党が誰を「民」としているのかは判りませんが、少なくとも国会議員を含む公務員と経営者以外の多くは「民」に含まれると思います。圧倒的に「民」の方が多いので、「民主」なら「革命」に拠らず選挙で「連合政府」は成立します。
「革命」とは、選挙結果を無効にする「政権交代」なので、革命による「民主統一」とか「民主合同」などは、無い頭を絞って考え付いたプロパガンダに過ぎません。「民主主義」と「革命」とは、完全に相反する概念です。
最近、「保守(層)分裂」の様に見えるネット動画が配信されています。このような動画に対して「保守分断を煽る様な議論は止めろ」とか「議論はディベート方式でルールを決めてすべきだ」などのコメントが寄せられているようですが、TV報道(バラエティー)番組やネット動画の多くは、「一方的な考えを拡散」する為に配信されているので、元々討論(ディベート)でも議論でもありません。
「保守」にしても、政治的に何を保守するのかによって意見はバラバラなので、最初から分裂しようが有りません。意見の違いを容認する事を「民主主義」と言うので、「保守と民主主義」は元来相性が良い組み合わせです。当然、一致団結などする必要も無く、容認できる時に協力するくらいです。「日本会議」を見ればその実態が理解できます。
私の知り合いには「共産党員」が数人いますが、それぞれの家の距離は数百メートルしか離れていないにも関わらず、党員同士の名前すら知らないようです。或いは、知らない振りをしているだけなのかもしれませんが、風説では「横の連絡」は禁忌のようです。上からの指示に従い「動員」されるだけのようで、議論や討論は不要と云う事です。政治に関して言うと「共産主義と議論」は相性が悪いようで「しない議論による分裂」は考えられません。分裂するとしたら権力争いなどで「粛正」された時です。
「保守」に限らず、多くの似非ではない「民主主義」信奉者は議論を好む為に、傍から見ると喧嘩しているようにも見えます。ここにサヨクは目を付け、保守的な言動をした人で経済的に失敗したりして社会的に不利な立場に置かれた側にテコ入れを謀ります。これは、社会的弱者を救うのではなく、相手側の分断と混乱を誘うのには都合が良いからです。運が良ければ勢力拡大にも繋がります。
ここまでは、民主主義に於ける議論の話でしたが、他に民主主義を利用した討論と云うのも有ります。討論とは言っても、実際はディベートの手法を用いた攪乱戦法です。一般に「保守側」は過去を大切にするので「証拠主義」で討論に臨みますが、革新系は「未来の正しさ」を主張します。
「未来の正しさ」は、現実では無いので「ウソ」も嘘では無く「可能性」として言い逃れが出来ます。サヨク側のウソに対して証拠を突き付けて反駁すると、更にウソを重ねます。討論とは言ってもこの繰り返しなので、大くの場合「保守側」が呆れて閉口します。TV番組では、保守側が閉口した段階で放送が終了し、サヨク側が勝ったような印象付けをします。
実際に有った事に対する証拠は示せても。事実では無いウソに対する証拠は簡単には示せないと云う特性を利用したディベートの手法ですが、これを、何も知らない視聴者が見聞きすると、「嘘を信じる」と云う洗脳工作に嵌まります。勿論、討論している本人も洗脳されているので「嘘を言っている」という意識は無く、落ち着いていて正義感が漂っている様に見えます。一般に、保守側は乱暴に見えて、革新側は識者の様に振舞います。それは当然で、保守には人間性があり、サヨクは指令に従うロボットに過ぎないからです。
これは、日本だけでの話では無く、世界中で行われている「超限戦」の一環です。
「嘘も100回言えば、本当になる。」は共産主義の正当性を示す、唯一の「論理的根拠」だと思います。