オメガねこ

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「アイヌ」 と 「和人」

2019年05月09日 | アイヌ

 「アイヌ民族」には大きく分けて三系統あると言う人がいます。それは、「樺太(系)アイヌ」「オホーツク(系)アイヌ」「縄文(系)アイヌ」だそうです。 これが正しいかどうかは判りませんが、アイヌ語の「アイヌ」とは、日本語で「良い人」を意味し、「悪い人」はアイヌ語で「ウェンペ」と言います。

 日本政府はこれらを総て「アイヌ民族」と一纏めにしていますが、確定した「アイヌ民族」の定義はありません。 この間隙を狙って、ロシアも「アイヌ民族はロシアの一民族だ。」と主張し、アイヌ民族の住む土地はロシア領土の一部であるとの根拠にしようとしています。つまり、北海道も本来はロシアの領土だと云う事です。

 「アイヌ新法」を制定したのなら、「アイヌ民族」の正確な定義が必要不可欠になるので、上記を纏めると「アイヌ民族とは、縄文系で12世紀ころから北海道周辺に住み始めた『良い人』と、その子孫。」になります。

 そうすると、ロシアの主張する「アイヌ民族」には「縄文系アイヌ」は含まれなくなり、少なくとも北海道はロシアに含まれなくなります。

 勿論、歴史的にも科学的にも、北海道には12世紀以前から東北蝦夷(エミシ)を含む和人が先住していて、「アイヌ民族」が先住民だと言うのなら、和人はアイヌ民族に対して「元先住民」となり、「和人はアイヌに追い出された。」と日本政府が主張する事になります。

 「アイヌ」に三系統有るように、「和人」にも何系統あるか判りませんが「蝦夷、隼人、熊襲、・・・」など地域分類型や「朝鮮系、シナ大陸系、東南アジア系、・・・」など民族分類型等、簡単に思い浮かべることが出来ます。

 アメリカの元大統領で「初の黒人大統領」と言えば、オバマ大統領とすぐに思い浮かびますが、オバマ大統領は「黒人の父と白人の母」の子供で、片親が黒人の場合はその子供も黒人だと言うのは科学的に間違いです。あくまでも黒人と白人の血を引く子供としか言えません。「白人優位主義」を持つ人なら、「少しでも黒人の血が混ざったら白人とは言えない。」と主張するかも知れませんが、これが科学的にも正しいとすると、当然オバマ大統領は「白人でも黒人でもない。」と言えます。

 純粋な「アイヌ民族」と云う民族が存在していたかどうかは判りません(科学的に未定義)が、「アイヌと和人の間に生まれた子供はアイヌ民族」と言うのも、「オバマ大統領」の黒人指定と同じで、科学的に間違いです。

 一部の人が「アイヌは和人に土地を奪われ、現在でも差別されている。」と言ってます。 上記の件を考慮すると、この問題(本当に有ったとしたら)は、民族の問題ではなく個々別々の問題で、土地を奪った人と奪われた人、差別した人と差別された人、等を特定しなければ解決できません。 所謂「アイヌ民族」にも、「アイヌ」と「ウェンペ」がいるように、「和人」にも「良い人」と「悪い人」がいます。 政府自身が、集団として「和人は悪い奴」そして「アイヌ民族は後進民族」と思っているのなら、「アイヌ新法」も必要かもしれません。



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