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『百年住宅の夢 積水化学工業社長 大久保 尚武
「百年前に建った家だと安心して買えます。
百年もったのだから、これからも大丈夫だろう
と思って・・・・」。この春、イギリスで
会った主婦のことばである。さらに
「新築だとなにか不安な気がする」というのである。
イギリスは世界で一番住宅寿命の長い国で、
平均百四十年だ。百四十年前というと明治維新
の頃そんな昔に建った家に住むなどにわかには
信じがたい話だ。
三年ほど前、イギリス・ヨーク市に住む娘夫婦の家に
泊まった。「百年以上前、ヨークに鉄道をひいた時の
建設作業者用の家だそうよ」とのことで、イギリスに
よくあるレンガ造りの連棟長屋である。
(中略)
ひるがえって日本の住宅はどうか。
先進国中最短の寿命で、平均三十年弱で
建て替えるといわれている。
こんなことでいいのだろうかと、社内の
若い建築家諸君とはよく話をする。建てては
すぐ壊すという住宅を前提にしていては
美しい街並みとか豊かな住文化などつくれる
わけがない。すぐに百年住宅は無理にしても
「今の倍の六十年はもつ住宅をつくってほしい」
と頼んでいる。(以下略)』
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日本の歯科医療もよーく似ているのだ。
ほとんどが治療の繰り返しです。
けずってかぶせて、けずってかぶせてと。
そして歯はなくなり、そこにはインプラントか
義歯かと・・・・
歯科医師、患者、誰もがそういうものだと
思ってしまっている。
しっかりともつ治療とは何か?
実はそんなに難しい話ではないのです。
要はそのような考え方ができるかだけ!!