このごろの危険な矯正治療

今日はあらためて間違った情報の恐ろしさを感じた日でした。

矯正が今では歯並びが一瞬にして変わる治療（歯を削って治す）
というのも変に認知されつつあるようで危険なことだと思いました。

今までの矯正が進歩したかのような認識を受けるかもしれませんが
まったく別物でです。

そしてこの削って治す矯正は、適応症が非常に限定されます。ほとんどの方は実際に器具をつけて矯正治療をする適応となります。

でも、少々乱暴なことをしてでも（健康な神経とったりとか）治療される方がおられるので、今一度ご確認いただきたいと思います。要注意。

大事なことなので声を大！にして申し上げておきます。

『先生、もう歯がどうも悪いから矯正をしようと思うのですが、
先生ならどう思うかみてやってください。』

ある相談の方の１場面です。

と、おっしゃいますと？？？

ふむふむ、へーなるほどなるほど。

なんでも、すぐ歯がきれいになる矯正があるようなので、一度相談に
いったそうです。

３回で２本の歯を抜き、神経の治療をしていっぺんに歯を治す
（でた３回治療）と診断されたようなのです。

それで、いやーそりゃいいやと、いったんは思ったのですが、

世の中うまい話は無いというじゃないですか、ということで

当医院へご相談ということになったようです。

もう歯が悪くって～～とおっしゃるのでどんなに悪いにかなと
どきどきしながらチェックするとなんてことはありません。

確かに虫歯や歯周病はありますが、あなたはすっかりご存知の

必殺！予防プログラムで十分解決可能なお口でした。
T橋さん、T山さん出番です

そしてその後じっくり矯正をすれば

『美人』は間違いなしという方でした。

ご家族はみな歯が悪いようで、それが当たり前（歯が悪いのが）と
感じてらっしゃるようですが、この方でこの家庭の悪いながれ（歯にとっての）
が終わることでしょう。