治療の繰り返しから卒業。池袋同仁歯科スタッフブログ

実は生涯歯を残すことができる。一本の歯でなく、トータルでみて総合治療。歯の情報近況など発信中。

高齢者に歯周病以外にも気をつけてほしいこと

2021-09-08 | お口全体の治療専門

こんにちは。

 

 

今回は高齢期のお口の環境について

お話しさせていただきます。

 

 

 

 

■高齢者に起こりやすいお口のトラブル

多かれ少なかれ、

ほとんどの高齢者はお口の中に

何らかのトラブルを抱えている

と言っても過言ではありません。

 

歯周病はそれらの中でもよく知られているものですが、

それ以外にも

次のようなトラブルが多くなりますので注意しましょう。

 

 

 

1.「だ液の減少」は

全身への悪影響も!

「噛む力の低下」や

「飲んでいるお薬」の影響などによって

だ液の量が減ると、お口の中の細菌が増えてしまいます。

 

細菌の増加は、

むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、

「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」の危険性

も高まります。

 

高齢者の肺炎は命の危険に関わるので、

十分な注意が必要です。

 

 

<予防策>

意識してこまめに水分をとり、

よく噛んで食べることで、

だ液の分泌を促しましょう。

 

また、だ液腺のマッサージも効果的です。

詳しくは下記イラストをご覧ください。

 

 

 

 

2.「歯肉の退縮」で

むし歯になりやすくなります!

加齢・歯周病の進行・間違った歯みがきなどにより

歯肉が退縮(歯ぐきがやせる・下がること)すると、

歯の根っこ(根面)が表に出てきてしまいます。

 

実は、根面はとてもデリケートで弱いため、
「知覚過敏」や「むし歯」のリスクが
一気に高まります。

 

歯ぐきが下がったかな…

 

と感じたら十分な注意が必要です。

 

 

<予防策>

丁寧な歯みがきで
歯周病を悪化させないことが重要!

 

しかし、力の入れ過ぎは、かえって歯ぐきがやせる原因に!
正しいブラッシング圧などは、
歯科で指導を受けていただくと安心です。

 

 

 

また、歯の根っこにできるむし歯(根面むし歯)

とても進行が早いので注意が必要です。

 

早期発見できれば、

それだけ少ない治療で済みますので、

ご自身では「何も問題ないな」と思っていても、

日ごろから定期検診を欠かさないようにしてくださいね!

 

 

 

3.「歯のすり減り」が

歯の破折や知覚過敏を引き起こす!?

 

習慣化してしまった食いしばりや歯ぎしり、

間違ったブラッシングなどで、

歯のすり減りが起こります。

 

歯のすり減りがエナメル質から象牙質にまで達すると、

神経に痛みや温度が伝わりやすくなり、

知覚過敏を引き起こす原因に。

 

しかも、ひどくなると、

歯そのものが折れてしまうこともあります。

 

 

<予防策>

歯ぎしりなどのくせがある方は、

普段から意識してなるべくやらない、

専用のマウスピースなどを使用して、

噛みしめの回数を減らす、

といったことを実践していきましょう。

 

 

 

 

■高齢者が目指すべき歯の本数

 

高齢者が歯を残すための取り組み「8020運動」があります。

 

8020運動とは、

「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。

 

この20本というのは

「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を指しており、
だいたい20本以上の歯が残っていれば、

硬さのある食べ物でもほぼ満足に噛める

と言われています。

 

 

普段からのケアで1本でも多く自分の歯を残し、

もし歯が減ってしまった場合にも

入れ歯ブリッジなどでしっかりカバーしましょう!

 

当院では、

高齢の方ならではのお口の悩みもサポートいたしますので、

気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

 

池袋同仁歯科クリニック
〒171-0021
東京都豊島区西池袋1-16-8山口ビル5階
TEL:03-3971-3517
URL:https://www.118doujin.com/
Googleマップ:https://g.page/ikebukuro_doujinshika?gm

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