自転車利用の促進について

2011-01-11 13:03:20 | 松戸市議会
備忘録:
昨年平成22年(2010)6月定例会 通告16番 6月23日
政策グループ まつど未来 いそざき吉弘

質問事項
1自転車利用の促進について
 一年前の6月定例議会の私の一般質問に対する川井市長の答弁は、「自転車や徒歩に転換し、自動車の使用を減らすことは、地球温暖化対策として極めて有効なので、本市にプロジェクトチームを立ち上げて様々な施策を検討してゆきたい」と、市長自らの自転車に対するご自身の関わりと、さまざまな想いを熱く語っていただきました。
庁内の自転車プロジェクトチームはどのような部署でチームを組んだのでしょうか。そこで検討された事柄はどのような内容でしたか。例えば、浦安市には「自転車安全条例」がありますが、近隣市町村の状況にみる先進事例の内容とか、自転車利用促進に関する検討などは、どのようにされたのでしょうか。
また、さまざまに検討をしてゆく中で、本市で展開するには難しい条件など、今後の課題なども指摘されたことと思います。
そこで、質問ですが、
(1) 庁内に誕生した自転車プロジェクトチームの現状について
(2) 利用促進を図るための行政の施策をどのように考えているか、また今後の課題について、それぞれお聞かせください。

また、先の質問の際、新松戸ダイエーと流通経済大学前の歩道に敷かれた「自転車専用レーン」について伺いました。(注:幅員  メートル以上要する歩道に警察が実施する)
歩行者と自転車を分離する目的で、道路面に白線を引き、自転車走行マークが標示してあります。これで効果が明確に上がったかどうかについては、にわかに判断がつきません。自転車レーンは、車道のけやきの植樹側・緑の下です。日中は、日陰を求めて歩く姿がある一方で、ムクドリの糞被害を避けて、自転車は、このレーンの走行を避けている様子が伺われ、自転車・歩行者が混然としているというのが現状のようです。
 
 そこで、
(3) 安全のために路面を識別する、歩道のカラー舗装の取り組みについて、ですが、道路上に自転車と歩行者を分離するカラー舗装を実施することについて、どのような課題があるのか、お伺いします。

答弁者:川井市長

意見と要望
川井市長、自らのご答弁ありがとうございました。
先の6月議会の川井市長の答弁、自転車に対する想いを存分に語っていただいた、あの瞬間に、市長として自転車新時代の到来を感じて、利用促進を推し進める決断した「起点」であったということを、ただ今伺いました。
川井市長は、心から自転車が好きなんだな、と、嬉しく親しみを感じたところでした。
さらにまた(事前の答弁内容には無かった)「庁内にバイク・ニューディールプロジェクトチーム」を創ると、ひらめいた市長のアイデアに敬意を表します。チームは12回の研究検討を重ねて、これからの松戸市の自転車政策のあるべき姿をいろいろと提案していただいたことが伺われました。
ハード面ソフト面にわたりよくまとめられた報告がなされたということですが、本年3月をもってプロジェクトチームが解散した事は、誠に残念です。
昨日の田居議員への答弁にもありましたように、ゆめ半島千葉国体開催直前のPRも兼ねて行う「2010松戸ファミリーサイクリング大会」のイベント開催は、自転車利用の更なる促進と自転車の走行マナー向上や安全運転に、貢献するものと期待されます。
 また、松戸市の観光名所を紹介する「松戸版自転車マップ」も制作するとのことですが、これにひとつお願いがあります。
「松戸自転車バイク協同組合」では、“自転車は命を乗せて走ります”というチラシを作っていますが、ご存知でしょうか。これには、信号無視・夜間無灯火走行・一時不停止・酒酔い運転などは罰金が科せられるルール違反であることの注意を喚起して、走行マナーの向上を訴えています。こうした内容を盛り込んで、松戸市内の観光名所めぐりができる、携帯に便利な、誰にでも使われる「松戸版自転車マップ」を制作していただきたいと要望いたします。
昨年の8月に事務局が立ち上がったとき、自転車に造詣が深い若手職員が中心メンバーと伺いました。私はそのときに、ふと思いました。
自転車が好きで、松戸が好きで、まちが好きな職員の皆さんと一緒になって、自転車を売る小売業者さんが加わり、自転車を愛好する市民が加わり、さらに市内の観光スポットにいる観光関係者が加わり、庁内のみならず全市内に広がる自転車愛好者が一体となった、いわゆる「自転車利用戦略室」のように組織が膨らんだなら、きっと将来への夢が広がる、松戸ならではの自転車プロジェクトが展開していくのではないかなあ、と、一人勝手に期待していました。
ハード面ソフト面の問題解決に取組みながら、ひとつひとつ実現への道を探りながら、自転車の両輪の如く動きだし快走する「松戸版自転車プロジェクトチーム」の躍動振りを思い描いていました。
 わたしはこれまでに視察で行った、札幌市、青森市、京都市、明石市、福岡博多などで、現地でレンタサイクルを借りて、限られた短時間ですが、訪れたまちなかを、思いのまま走ってきました。北海道・北広島市では会派のみんなと一緒に、緑の大自然に広がる専用の自転車ロードを走行したこともありました。
こうしたさまざまな現場を観察して、共通に感じたことは、①自転車専用道の整備 ②自転車利用者の安全性の向上 ③公共交通と自転車との連携強化 そして④盗難予防、などと、明確な自転車政策のポイントがあるということでした。なかには住民投票によって「市街地での自動車の抑制」という方針を打ち出しているところもあります。

  「エルフィンロード」をご存知ですか。旧国鉄千歳線のルートを活用した「道道1148号線・札幌恵庭自転車道線(31.9km・利用可能区間19.7km・恵庭まで整備中)」の一部で、自転車及び歩行者の専用道路です。 1997年から整備を開始し、北広島~上野幌間は2004年10月に開通。この区間は、JR千歳線の北広島駅から上野幌駅まで、鉄道にほぼ沿う形で8.1km続いています。一方、上野幌駅から札幌市豊平川方面へは「白石サイクリングロード」が続きます。 そんな自転車歩行者専用道路に、北海道ではじめて「自転車の駅」なるものが誕生しました(北海道新聞)。自転車貸し出しのほか、休憩所、交流広場、情報発信基地としての役割を担う施設です。自転車の駅ですが、自動車も駐車可能だとか。北広島~上野幌間(エルフィンロード)のほぼ中間の位置です。

歩道のカラー舗装については、昨年も検討をお願いしました。歩道上にカラー舗装で色分けしをした方が、歩行者と自転車利用の双方に、注意を促し、効果があるではないでしょうか。
前回に続いて、具体的に指摘する場所は、新松戸駅からダイエー方向へ向う、鉄道貨物の高架線下で、なだらかな勾配のある直線道路です。このゾーンにさしかかると、スピードを増して必死になって駆け上がりたい自転車と、同じ道を通る歩行者との間で、ときおり、一発触発の危険なシーンを目にすることがあります。「衝突事故が起きる前に、早急にカラー舗装をして欲しい」という声があります。ぜひ、関係機関との粘り強い協議をすすめていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
 終わりになりましたが、4期16年の間、松戸市発展のために一身を傾けてこられた川井市長さんのご努力にあらためて感謝の意を表したいと思います。これからはご自身の健康に留意され松戸市を見守りください。長い間お疲れ様でした、そして、ありがとうございました。終わります。

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