おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

修論+α備忘録

2023-08-04 14:06:19 | 日記
梶井基次郎の『檸檬』の主人公は、現代社会においても「健康」にも「裕福」にも「正常」にも分類されないであろう。貧乏学生で借金持ち、友人の自宅を泊まり歩いている。神経症で肺病とされており、かつアルコール中毒的な描写もある。しかし、主人公はその状況を改善しようと躍起になっておらず、少しも気にしていない。たとえ「憂鬱」で「苦しい」と外部に規定されるような日々を送っているとしても、彼自身は自分の生を悪いもの、否定的なものと思っていないから、絶望していないのであろう。私には、むしろ彼は、非常に堂々と日々を送っているようにみえる。