おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

世界の持続可能性を決めるもの-分断の時代に考える⑦-

2023-10-19 05:51:43 | 日記
E・O・ウィルソンは、

「私たちは、
石器時代の感情と、中世の信念と、神のようなテクノロジー
が奇妙に融合した状態で存在している」
と、私たちの状態を絶妙に表現している。

確かに、私たちは、急速な発展を遂げている現在の延長線上に在る危険な未来よりも、
旧石器時代の方がはるかに適応できる心理構造で存在している部分もある。

ときに、高尚な遠い未来の議論より、
次の日までどう切り抜けるか、
次の食事はどこから得られるのか
といった不安を抱えながら生きていた私たちの先祖の時代によく機能した先天的な心理気質に基づいた議論が重要になることが在ることも、事実である。

しかし、哀しいことに、5万年前には生き残りのためにうまく働いていた自己中心的な生存本能は、
協調的な計画を必要とする現在の世界の中で、自滅的な行為に私たちを走らせている。

5万年前とは違い、外界をある程度コントロールできるようになった今、私たちの問題は、
私たちの心の中にある衝動をコントロールできるかどうかにあると言っても過言ではない。

なぜなら、
かつては、人間が生き残れるかどうかは、直感と短期的な決断にかかっていた。
そのため、貪欲であることはおおむねよしとされていた。
しかし、その貪欲さを容認する姿勢は、無計画を生み、有限な資源を枯渇させ、私たち自身を苦しめることになっているからだ。

世界の持続可能性は、
人口、消費、テクノロジー、人々の協力、
という4つの変動要素の相互作用によって決まる。

世界人口に一人あたりの消費量をかけると、減少する資源の量と廃棄物の生成量を予測できる。
また、テクノロジーによって、物品の生産と廃棄物の除去の効率性が決まる。

さらに、人口抑制や消費の一律の抑制ではなく、持続可能性を損なうことなく、進んでいけるようにテクノロジーを活用するためには、人々の協力が不可欠となる。

現在のところ、これらの4つの要素は不協和音を奏で、持続がより困難になる方向に向かっている。

さらに、世界は、縮小するパイを取り合う人々が増えたために、人々の協力の度合いは高まるどころか、低下をしているようである。

持続可能性という難題に対して、唯一の素晴らしい解決策が存在するわけではない。
しかし、互いに影響し合う小さな解決策は多く存在するはずであり、それらそれぞれが違った形で、人口、消費、テクノロジー、人々の協力の「傾向」をまずは、好転させることから、
私たちは、はじめられるのではないだろうか。

ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
まだ、明日か明後日か未定ですが、明日か明後日から、また数日間、不定期更新になる予定です。
また、よろしくお願いいたします。
私は、どの分野も専門というほどではありません。
ただ、病を経験してきた者としての視点、視座から描くというスタンスが在ります。

......まあ、それしかないのですけれど......。
......うーん。うん。

高校生で発症し、大学、大学院時代に悪化させた精神障がいから約15年をかけてながら回復途上ですが、病に苦しんだ者としての視点・視座から描こうとしている世界だけは、根底に在る揺らがないスタンスだと考えています。
拙いですが、これからも、どうか、よろしくお願いいたします。
では、また、次回。






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