おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

ソウル・アリンスキーからの提言としての『過激派のルール』-アリンスキーとキング牧師の視座から①-

2023-11-10 06:03:50 | 日記
「マキャベリの『君主論』は
いかに権力を保つかについて、
「持てる者」に向けて描かれている。
だが、『過激派のルール』は
いかに「持てる者」の権力を奪うかについて、「持たざる者」に向けて書かれている」
(ソウル・アリンスキー)

ソウル・アリンスキーは人の力で金の力と戦いたいと願っていた。

言い換えれば、アリンスキーは、力のないものが、力を持つ者の略奪から身を守れるようにするという正義を願っていた。

次回以降から、マーティン・ルーサー・キング(キング牧師)について触れるが、
(少しだけ今回は比較のために言うと、)キングによる非暴力のポピュリズムが道徳性を最重要視することを基本としていたのに対し、
アリンスキーの手法は実践的かつ戦術的であり効果的であることに重きを置いていた。

1971年、アリンスキーは亡くなる直前に、
『過激派のルール』と題した書籍を出版した。

この書籍は、コミュニティを組織する者に向けた10章から成る手引書であり、
また、
アリンスキーの30年にわたるボトムアップで少しずつ世界を変える方法
アリンスキーの30年にわたるコミュニティの組織作りの方法

の詳細を凝縮したものである。

アリンスキーの『過激派のルール』は、マキャベリの説に似た雰囲気もあるが、
そのアドバイスは、君主ではなく、一般市民のためになるように描かれた。

彼の『過激派のルール』を精神科医のアレン・フランセス氏の解釈を加えながらまとめると

1.あなたは実際に持っている力だけではなく、敵が想定するだけの力を持っている。

2.人々の力は金の力と戦えるはずであるし、そのようなものである。

3.自らの得意分野で敵とは戦え、敵の得意分野にて敵を戦わせてはならない。

4.的を射た嘲笑は敵を萎縮・矮小化することも出来る。

5.楽しんで実行できる戦術は、皆が従いうまくいく可能性が高い戦術である。

6.定石だが、敵には圧力をかけ「続け」ろ。

7.敵もまた防御の方法を考え、戦略を変えてくるので、敵の一歩先を行かねばならない。

8.敵の暴力は、(非道であればあるほど、ますます多くの)あなたの友人を作るものである。

9.ターゲットは厳選し、孤立させてから戦いを挑め。

10.人は組織よりも、速く倒れるものである。

となる。

味方にとって頼りになる武器は、敵が手にしても有力になることをアリンスキーは、識っていた。

アリンスキーの非凡さは、人々に
「自分の運命は自分で決める」

ように後押ししたことにこそ在るのではないか、と、私は思う。

そのはじめの一歩を踏み出せるような、必要な前提条件について、アリンスキーは明確かつ説得力のあるアドバイスをした。

「戦術がいくら独創的であっても、
また戦略がどれほど抜け目のないものであっても、
人々の信頼と尊敬を勝ち取らなければ、
戦いを始める前に負けが決まってしまう。
それらを勝ち取る唯一の方法は、
あなた自身が、
人々を信頼し尊敬することである」
と。

ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
今日も気合いが入りすぎて、長文になってしまいました。
読んでくださりありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
今日も、頑張り過ぎず、頑張りたいですね。
では、また、次回。




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