N子さんとO氏とは20年くらい前
仕事を通じて知り合った。
某航空会社の機内誌にエッセイを書くため
マカオへ行ったのだが、その時の編集者がN子さん、
カメラマンがO氏だった。
いいなあ、仕事で海外なんて、
と言われることもあるが、実はちっとも良くない。
遊びに行くわけではないし、限られた時間内で
するべきことをしなければならない。
スタッフも私も疲れ、それまで良好だった関係が
旅先で悪化したことも何度かあった。
しかしこの旅は違った。
N子さんもO氏も初対面だったが
有能で、かつ、思いやりと気配りのきいた人柄だった。
神経質ですぐに体調を崩す私も、
おかげで穏やかに旅の日々を過ごすことができた。
N子さんとはその後も二度ほど仕事をさせていただいた。
O氏と会う機会はなかったと思う。
ある日、N子さんから電話があり
「私、結婚することになりました」
と告げられた。
その時なぜか、「Oさんと?」という言葉が
私の口をついて出た。
「どうしてわかったんですか?!」
N子さんの驚いた声が返ってきた。
ほんとに、どうしてわかったのだろう。
別の仕事で一緒になった時も、N子さんから
O氏の話が出たことはなかったし、二人が
一緒の時に会ったこともなかったのに。
いつもは霊感のかけらもないが、
その時だけ、なにかが舞い降りてきたのかもしれない。
仕事では数えきれないほど多くの人と
ご一緒させていただいたが、その後、
プライベートで付き合うということはあまりない。
でもこの二人とは、ありがたいことに縁が続いた。
いまから18年前、長女が誕生したのだが
私はその子の名付け親になった。
数年後、次女が生まれた。
またもや私は、名付け親という
重要任務に就かせていただいた。
生まれたばかりの妹を、
緊張したおももちで抱っこする長女。
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それから18年間というもの、私はこの一家から、
とても大事にされてきた。
雛祭り、クリスマス、年末年始、子供達の誕生日など
ことあるごとに招いていただいた。
両親にはそれなり、子育ての苦労や悩みが
あったことだろう。
でも私は、なんの苦労もなく、ただただ楽しませてもらった。
なんと贅沢な日々だったことかと
いまさらながら、感謝で胸が熱くなる。
この春、長女は、大学生になり、次女は中学三年生になる。
両親や周囲の愛に恵まれ、二人とも、
明るく健康で、思いやりのある女性に育ってくれた。
なにが起きるかわからない世の中だが、
いつの時代も同じだ。
災害も戦争も他人事ではない。
この子たちもほどなく、大人として
そうしたことと向き合って生きることになる。
二人が両親や私の「希望」であることは
もちろんだが、来るべき社会にとっても
「希望」になってくれるはずと、私は信じている。
これまで、ほんとにありがとう!
これからも、頼りない名付け親をどうかよろしく!
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仕事を通じて知り合った。
某航空会社の機内誌にエッセイを書くため
マカオへ行ったのだが、その時の編集者がN子さん、
カメラマンがO氏だった。
いいなあ、仕事で海外なんて、
と言われることもあるが、実はちっとも良くない。
遊びに行くわけではないし、限られた時間内で
するべきことをしなければならない。
スタッフも私も疲れ、それまで良好だった関係が
旅先で悪化したことも何度かあった。
しかしこの旅は違った。
N子さんもO氏も初対面だったが
有能で、かつ、思いやりと気配りのきいた人柄だった。
神経質ですぐに体調を崩す私も、
おかげで穏やかに旅の日々を過ごすことができた。
N子さんとはその後も二度ほど仕事をさせていただいた。
O氏と会う機会はなかったと思う。
ある日、N子さんから電話があり
「私、結婚することになりました」
と告げられた。
その時なぜか、「Oさんと?」という言葉が
私の口をついて出た。
「どうしてわかったんですか?!」
N子さんの驚いた声が返ってきた。
ほんとに、どうしてわかったのだろう。
別の仕事で一緒になった時も、N子さんから
O氏の話が出たことはなかったし、二人が
一緒の時に会ったこともなかったのに。
いつもは霊感のかけらもないが、
その時だけ、なにかが舞い降りてきたのかもしれない。
仕事では数えきれないほど多くの人と
ご一緒させていただいたが、その後、
プライベートで付き合うということはあまりない。
でもこの二人とは、ありがたいことに縁が続いた。
いまから18年前、長女が誕生したのだが
私はその子の名付け親になった。
数年後、次女が生まれた。
またもや私は、名付け親という
重要任務に就かせていただいた。
生まれたばかりの妹を、
緊張したおももちで抱っこする長女。
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それから18年間というもの、私はこの一家から、
とても大事にされてきた。
雛祭り、クリスマス、年末年始、子供達の誕生日など
ことあるごとに招いていただいた。
両親にはそれなり、子育ての苦労や悩みが
あったことだろう。
でも私は、なんの苦労もなく、ただただ楽しませてもらった。
なんと贅沢な日々だったことかと
いまさらながら、感謝で胸が熱くなる。
この春、長女は、大学生になり、次女は中学三年生になる。
両親や周囲の愛に恵まれ、二人とも、
明るく健康で、思いやりのある女性に育ってくれた。
なにが起きるかわからない世の中だが、
いつの時代も同じだ。
災害も戦争も他人事ではない。
この子たちもほどなく、大人として
そうしたことと向き合って生きることになる。
二人が両親や私の「希望」であることは
もちろんだが、来るべき社会にとっても
「希望」になってくれるはずと、私は信じている。
これまで、ほんとにありがとう!
これからも、頼りない名付け親をどうかよろしく!
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