冬桃ブログ

「未来」はあるのだろうか?

 こんな怪我をして、ふと思い出したことがある。
 40代の終わりから50代の初め頃だっただろうか。
 そのくらいの年齢だった時には、まだ自分に「未来」
というものがあることを信じていた。たまに占いをして
くれるという人があれば、半信半疑ではあるが、星占いだの
四柱推命だのをやってもらった。
 で、まあ、どれも覚えていないところをみると、
あまり具体的な内容ではなかったか、印象に残らない
ものだったのだろう。
 なのにここにきていきなり思い出したことがある。
 もう誰に占ってもらったのか、どういう占いだったのかも
忘れてしまったが、こういうご託宣だった。
 「晩年は悪くない。穏やかに過ごせるが、76歳の時、
身体的に大きなダメージを受ける。それを乗り切る
ことができたら、また穏やかな日々に戻れる」

 その時は、76歳なんて遠い遠い先のことのように思え、
聞き流していた。死んでてもおかしくない歳にも思えたし。

 で、このたび足首を骨折して、長い入院生活、長い
リハビリ生活をを送ることになり、いきなりその「予言」
を思い出したのだ。

 昔から虚弱自慢だったから、体調不良はしょっちゅうだった。
 が、これは間違いなく、これまでの人生で最悪の身体的ダメージである。
 怪我をしてから2か月半も経っているというのに、
まだまともに歩けない。「奴隷の足かせ」と名付けた足首の
締め付けは、硬くて重いまま。もしかするとこのまま治らないのかも、
と思うことさえある。

 となると「それを乗り切る」とはどういう状態を言うのだろう。
 足が元に戻るということか。
 戻らなくても諦めて、その状態で生きるということか。
 考えてもわからないまま、また信州S村でお世話になっている。

 小さなバタフライガーデンは花盛り。虫たちの千客万来。


 ナス、キューリ、トマト、ピーマンなどの夏野菜が
だいぶ出そろい始めた。
 オクラの花も咲いた。もうすぐ毎日のようにオクラが食べられる。


 トマトとバジルの組み合わせは最高!
 シンプルなパスタを何度かこしらえる。
 両方をミキサーにかけたジュースも毎朝!


 私が初めて畑に種を蒔かせてもらったツルムラサキ。
 どんどん伸びて、美味しい葉っぱを、お浸しや
炒め物でいただいている。


 事件もある。
 大家さんファミリーからいただいたメダカを飼っているのだが、
昨日、そこへ蜂が通ってくるのを見た。
 スズメバチ系統だと思うが、蜂も水を飲みに来るんだ、
と最初は思った。けど、今来て去っていったと思ったら、
またすぐ来る。しかも、どんどん鉢の縁から身を乗り出し、
頭が水面に潜り込まんばかり。
 これは怪しいと、近くで観察した。
 蜂が来るとメダカが寄ってくる。
 餌と間違えるような振動を、蜂が水面に起こしているらしい
……と気づいたその瞬間、一匹のメダカが蜂に咥えられた。
 蜂はしてやったりと、この家の車庫に入っていく。
 
 すぐさま車庫を調べたところ、徳利型の蜂の巣を
天井に見つけた。一合徳利より少し小さいくらい。
 メダカ鉢を調べると、7匹いたメガカが四匹に減っていた。

 ネット検索して、トックリバチか小型スズメバチだと
判明した。いずれにしろ、このままではメダカが全滅する。

 老ドラゴンがスズメバチ退治のスプレーを使って、
徳利型の入口を塞ぎ、巣を叩き落してくれた。


 トックリバチだったら、あまり狂暴ではないというが
メダカがこれ以上の被害に遭うのは困る。
 スズメバチだったら蜜蜂に害が及びかねない。
 いずれにしろ止むを得ない処置だった。

 さて、奇跡のように飛来してくれた日本蜜蜂の巣箱。
 いまだ蜂はいてくれているようだが、いまどんな状態なのか、
かいもくわからない。
 人間関係も同じだが、言葉の通じない野生生物との付き合いは
スリルとサスペンスに満ちている。

 
 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「S村記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事