冬桃ブログ

明日からまた横浜の日々。

 冬のS村を二年連続で体験し、寒い朝にも慣れた。
 屋外に放ってある鉢に雨水が溜まると、翌朝は
丸い氷が張っている。
 取り出して、日当たりの良いところに
置いといても数日は溶けない。
 そこに霜が降りるとこんなふうになる。


 元日は30分余り歩いて初詣。
 室町時代の創建だという御射山(みさやま)神社。


 青空の裾に、雪をかぶった南アルプスが見える。


 静謐な一年の始まりだった。
 さて、お正月だから今夜はすきやきにしよう、
と畑の春菊を摘んできたところで、大きな揺れに襲われた。
 横浜ではマンションだから、家具の揺れで地震を感知する。
 でもここは戸建てだからか、家全体がぐらりと揺れた。
 
 そういう体験がなかったのでしばし茫然となった。
 立ち尽くしたまま、どこに隠れたら安全だろうかと、
テーブルや炬燵などをぼんやり眺めていた。
 それからようやく気付いてストーブを消した。
 真っ先にこれをすべきだったのに。

 さらにおろおろと突っ立っていたら、
二階から老ドラゴンが降りてきた。
 私は偉そうに、ストーブは消してきたかと詰問した。
 あたりまえだろ、という顔で睨まれた。

 テレビをつけてようやく、さっきの揺れなど
震源地に比べたらなんのことはなかったのだと知った。
 夜に入り、予定通りすきやきを食べながらも
テレビから目が離せない。

 眠れない一夜が明け、被災地のただならぬ様子を
ニュースで観続けていたら、またもや夕方に衝撃が。
 テレビ画面が羽田空港に切り替わった。
 旅客機の窓と言う窓から炎が噴き出している。
 
 2024年はとんでもない幕開けとなった。
 その後も各地で火事が相次いでいる。

 いつだって明日は何が起きるかわからないのだが、
今年はその覚悟を、あらためて突き付けられたようだ。

 
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