冬桃ブログ

雪の日の農村歌舞伎

 横浜からS村へと車で移動した翌日、
雪の中を伊那市にある伊那文化センターへ。


 以前から観たかった信州農村歌舞伎がここで開催される。
 農村歌舞伎は文字通り農村で演じられる歌舞伎で、
演者は地元の素人役者さんたち。
 「地芝居」とも称され、300年の歴史を持つという。
 平成18年から、毎年、2~3団体がこの会館で披露
するようになり、今年で15回目を迎えるそうだ。
 2011年にはこの農村歌舞伎を舞台にした
「大鹿村騒動記」という映画が原田芳雄主演で公開され
大ヒットした。私も観たが、たいへん面白かった。
 ぜひこのチャンスに農村歌舞伎をじかに観たくて、
はやいうちにチケットを購入しておいたのだ。
 雪は一日中降りしきっていたが、この日を楽しみに
していた方が多かったのだろう。
 会館の大ホールは満席だった。


 開幕を待つひとときは心が躍る。
 舞台の前の席は桟敷になっているようで、
お弁当を食べながら団欒している方たちの姿があった。
 投げ銭もここからたくさん飛んだ。


 今年は南木曽町の田立歌舞伎保存会、大鹿村の
大鹿歌舞伎保存会、下條村の下條歌舞伎保存会の三団体が出演。
 演目は、田立が「絵本太功記十段目 尼崎閑居の段」。
 大鹿が「鎌倉三代記 見浦別れの段」。
 下條が「非人景清日向島 人丸恩愛の段」。

 さていよいよ始まり!


 さすが300年の歴史!
 役者さんの堂々たる演技といい、衣装の華やかさといい
たっぷり楽しませていただいた。
 ことにプロはだしの名演だったのは大鹿村。
 映画の舞台になっただけあって、せりふ回しも
動きも頭抜けていたように思う。
 またぜひ、今度はそれぞれの村で
観劇させていただこう。






 というわけで、寒いけど心温まるスタートを
切った今回のS村滞在。
 さまざまな花や野菜が芽吹き、春の訪れは
充分感じられたのだが、同時に始まった花粉症。
 なにせ四方を杉の木に囲まれている。
 昨年はなにをしても効かず、呼吸困難で
死ぬ思いをした。
 対策グッズを山のように携えてきたし、
すでに予防サプリは服み続けているのだが、
昨日も今日も突風が吹き荒れている。
 鼻水は出るわ、目は痒いわで今年も危ない。
 お願いだからどれか効いて!





 



 
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