ロジャー・ノリントンの指揮する
チャイコフスキーの「悲愴」を聴きました。
澄んだ音色で奏でられるメロディーが、
じんわりと心に沁みる、高貴で美しい演奏。
このような、「悲愴」は初めてで、私は非常に驚きました。
モダン楽器の録音ですが
「ピュア・トーン」と彼の呼んでいる
ピリオド楽器奏法を応用した、ビブラートをしない演奏法によるものです。
この悲愴の演奏に寄せた彼のライナーノートにこんなことが書かれていました。
「~指揮者として私が最初に考えなければならないのは次のようなことです
我々はこの強烈にドラマティックな音楽をどのように演奏するべきなのだろう? この曲は一般にハリウッド映画のごとく演奏されています
しばしば「金管が咆吼」し、ヒステリックなビブラートをたっぷりかけて。
しかしこうしたものは、そもそもチャイコフスキーのスタイルやメッセージに即して いるのでしょうか。
この交響曲には、不安と苦悩がある ― その通り。
けれども私は、ここには気高さと諦念もあるように思います。
多くの偉大な作曲家と同様、チャイコフスキーは感傷や大言壮語を嫌いました。
彼自身の指揮のスタイルは、シンプルでもったいぶらないものだったようです~」
”ハリウッド映画のごとく
金管が咆吼」し、ヒステリックなビブラートをたっぷりかけて”
↑このセリフ!!(笑)
私は彼にとても共感します。
そしてまた、彼の解説付きのユニークな演奏スタイルにも
自分の考え方に共通するものを感じました。
ロジャー・ノリントンは、彼の立ち上げた
ロンドン・クラシカル・プレイヤーズとのピリオド楽器による演奏で
当初から古典からロマン派の作品に新しい光を投げかけてきた指揮者。
さらに1998年からシュトゥットガルト放送響の首席指揮者となり、
彼の言う「ピュアトーン」をはじめとした
ヒストリカルな奏法を使った演奏を用いた演奏が特徴的。
まだ彼の演奏はほんの僅かしか聴いていないのですが
今後、ますます好きになるだろう・・・という予感があります。
彼の演奏の記録や、インタビュー記事、CDの情報などは
↓このサイトにあります。
The web Kanzaki
近いうちに演奏を聴く機会があると良いな。
チャイコフスキーの「悲愴」を聴きました。
澄んだ音色で奏でられるメロディーが、
じんわりと心に沁みる、高貴で美しい演奏。
このような、「悲愴」は初めてで、私は非常に驚きました。
モダン楽器の録音ですが
「ピュア・トーン」と彼の呼んでいる
ピリオド楽器奏法を応用した、ビブラートをしない演奏法によるものです。
この悲愴の演奏に寄せた彼のライナーノートにこんなことが書かれていました。
「~指揮者として私が最初に考えなければならないのは次のようなことです
我々はこの強烈にドラマティックな音楽をどのように演奏するべきなのだろう? この曲は一般にハリウッド映画のごとく演奏されています
しばしば「金管が咆吼」し、ヒステリックなビブラートをたっぷりかけて。
しかしこうしたものは、そもそもチャイコフスキーのスタイルやメッセージに即して いるのでしょうか。
この交響曲には、不安と苦悩がある ― その通り。
けれども私は、ここには気高さと諦念もあるように思います。
多くの偉大な作曲家と同様、チャイコフスキーは感傷や大言壮語を嫌いました。
彼自身の指揮のスタイルは、シンプルでもったいぶらないものだったようです~」
”ハリウッド映画のごとく
金管が咆吼」し、ヒステリックなビブラートをたっぷりかけて”
↑このセリフ!!(笑)
私は彼にとても共感します。
そしてまた、彼の解説付きのユニークな演奏スタイルにも
自分の考え方に共通するものを感じました。
ロジャー・ノリントンは、彼の立ち上げた
ロンドン・クラシカル・プレイヤーズとのピリオド楽器による演奏で
当初から古典からロマン派の作品に新しい光を投げかけてきた指揮者。
さらに1998年からシュトゥットガルト放送響の首席指揮者となり、
彼の言う「ピュアトーン」をはじめとした
ヒストリカルな奏法を使った演奏を用いた演奏が特徴的。
まだ彼の演奏はほんの僅かしか聴いていないのですが
今後、ますます好きになるだろう・・・という予感があります。
彼の演奏の記録や、インタビュー記事、CDの情報などは
↓このサイトにあります。
The web Kanzaki
近いうちに演奏を聴く機会があると良いな。