居眠りバクの音楽回想

チェンバリスト井上裕子の音楽エッセイブログ。

J.B.Cramer と Beethoven

2010-12-26 00:03:19 | エッセイ
Beethovenが所有していた楽譜の中に
J.B.Cramer の練習曲があります。

これらの楽譜には、Beetoven によるとされる多くの注釈が書き込まれていて
非常に興味深いものがあります。
(ただし書き込んだのは、Beetoven ではなく、Anton Schindlerによるもので
 その信憑性については賛否両論あり、疑問の余地は多い。)

現代譜はUniversal Editionで出版されているので購入可能です。

ちなみに、ある著名な鍵盤楽器奏者は、
リハーサルのとき、彼の練習曲を30分ほど、必ず演奏するのだそう。







変革事業

2010-12-25 00:05:53 | その他


今、指のフォームを変えている。
今まで培ってきたものは一旦脇に置いて
それに取り組んでいるので
非常に苦しい。

変化を受け入れる瞬間は、大変だけれど
それを乗り越えたときに見える世界がどんなものか
非常に楽しみだ。


終わりなきカノン

2010-12-24 00:02:25 | エッセイ


クリスマス前のミラノ。

ガレリアの素敵なイルミネーションの下は
ショッピングや観光を楽しむ人々でいっぱい。

そんな中クリスマスキャロルを歌う学生さんや
楽器のパフォーマンスをする若者たちを目にしました。

中でも・・・ヴァイオリン5人組が演奏していた
パッヘルベルのカノンはかなりユニーク。

あの最も有名なフレーズ4小節のみを
解決させずに延々と繰返す・・・というもの。

彼らはあと何万回・・・あのフレーズを繰返すんだろうか?

ちなみに私は、わずか一分足らずで

「いやーーーー、もうやめてーーーーーーー終わってーーーー」

と叫びたくなりました。

いくら上手でも、終わりが見えないのは苦しい(笑)

カデンツは非常に重要です。