
羊や牛は子どもの肉のほうが柔らかくてうまい! だからグルメにも愛好されている、と聞きます(私はこだわったことがないけれども)
実は、野菜にも同じことがいえるのかもしれません。果実、たとえばミカンやリンゴだったらば、小さくて青ければ食べられたものではないれども、葉物野菜はおとなと子どもの境目が少ないので。馬もそうですが、生まれてすぐに自立しないといけない生きものは、小さなうちでもおいしいのかもしれません。
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2024年最後の金曜日、12月27日。
クリスマスも過ぎて、世間はお正月準備に向かっています。我が家も室内外の小さなしめ縄を買いました。
前日は気温が高く過ごしやすかったものの、この日は北風が吹いてかなり寒い。
カイロが手離せない。しかもからだを大きく動かさない間引き作業、手先が凍ります。
第二弾コマツナ群(11月10日種まき)の間引き作業3回目。
1、2回目までは間引き菜を移植してみたのですが…。

移植から1週間経過。
今回は冬の乾燥日が続き、近日中に大雨もなかったため、しおれ気味。
2日ほど前に石灰を与えて、しっかり水やりしたのだけども、活着は難しいのか…。

米汁やりをしたら、すこしだけ潤ったのか鮮やかな翠の葉が戻った感じがありますが…。前回の植え替えも半ばあきらめでしばらくはこんな状態だったので、あと1週間ぐらいは水やりを続けながら様子見とします。

間引き3回目からは食事用の確保。
同じタイミングで種まきをしたのに、発育がまちまちで。こちらはいちばん大きめサイズ。これに近いサイズを植え替えしたけど、しおれているので惜しい…。いっそ、食べてしまっていたらとも思うけども、前回でべらぼうに大きくなり過ぎた復活世代で味をしめてしまったので…。

12月なので、さすがにアオムシは見かけなくなりましたが。
それでもすでに食われた葉があって、そのまま大きくなります。葉の大部分を失っているのに、そのままジャンボサイズになったりするんです。すさまじい生命力です。

今回の間引き収穫分はこれだけ。
間引きに使う緑のお椀で3杯分、1杯で市販のコマツナ一袋100円ぐらいと換算しています。
ベビーリーフは一枚ずつは小さいのですが、集まるとけっこうなボリュームになります。
電子でレンジ過熱するとすぐできるのが、コマツナのよいところ! ホウレンソウみたいにアク抜きをしなくてもよし!
ただし、赤ちゃん葉は間引くときはけっこう苦労します。
首の座らない子どもの抱っこと同じで、おそるおそる扱っていく。周囲の株がまだ柔らかいので、いっしょに引き抜いて傷めてしまいやすいため。残す株は浮き上がらないように、ていねいに土寄せ。発芽率がいいところは、かなり密集して育つので、神経を使います。
間引きで抜いたあとに、葉や根がけっこうしっかりしていたりして。
丈夫な子をとってしまった! と後悔もしばしば…。しかし、間引けば間引くほど、残された若葉たちもすくすく大きくなってくれます。
この間引く作業はかなり快感で。
野菜さんも三密を嫌うのだな、と思うと、人混みが嫌いな私はやりがいありまくりで、変なアドレナリンが噴出してそうです。葉は柔らかいですが、土は硬いので、間引き用の箸を二本も折ってしまいました(笑)。ピンセットを買おうかな。

大人葉っぱに育てると収量としては増えるし、抜きやすいけれども。
加工がかなり手間! 構造が複雑なので泥落としの水洗いや、刻むのにかなり時間を要します。その点、ベビーリーフは洗いやすく、切る必要もないんですね。パセリみたいにひとかぶまるごとで、根がついたままいただきます。

このベビーリーフがとにかく、柔らくて、甘くて絶品!
生で食べても、ほんとにおいしいんですよ! 耐熱容器に山盛りにして700ワットで1分半の加熱でできあがり。 ゴマ和えだけですぐ食べられます。素材の味を活かしたいから調理料ほとんどなし!
大きく育てすぎると硬くて、苦みが増すので。小さいうちにたくさん収穫して、若葉の味を楽しむのもよいのかもしれませんね。
このベビーリーフは1度の収量が少ないので冷凍貯金せずに、2日ほどで食べきります。
私の畑は畝をある程度広げられるので、毎月、一定量のコマツナが確保できるように、赤ちゃん葉もおとな葉も共存させていくつもりなんですが。プランター栽培だと先延ばしせずに、すぐ収穫、次の種まきで回転率を高めたほうがいいのかも。とはいえ、コマツナの連作障害も心配ですよね…。プランターを入れ替えて、別の作物を育てているのかもしれませんね。私はコマツナの間引き菜のプランター栽培に失敗してしまったので、とうめん苗床オンリーにするつもりです。
(2024.12.27作業 同日記録)