陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

不出来な若葉でも活かす道がある!

2025-02-21 | 家庭菜園・庭仕事・田舎通い

野菜の切り屑から再生させて収穫する栽培法を実践されている方もいるそうです。
私は図書館で借りた本で知りましたが、実験感覚でいろいろやってみるのも面白いですよね。種苗法上は、市販の野菜や果実から種どり栽培しても、自家用消費ならば大丈夫だそうですし。

私の畑のコマツナは購入した種からの栽培。
種袋は200円ほどでけっこうな量はありましたが、それでも発芽率を考えると、なるべく収量は多くしたいもの。

そこで試みたのが、間引き時の若葉を空いた畝に移植してみること。
10月20日種まき分の第一弾コマツナ群の間引き初回の11月9日に、植え替え。



こんなふうに植え替えすぐは、しおれていたんですね。(画像は11月10日種まき分の第二弾のもの、12月25日撮影)
なので、あきらめて放置はしていたけども、水やりと追肥だけはやっていたんです。あと、周囲のスギナなどの雑草に栄養を奪われないように、草マルチをする前はていねいに草刈りでお世話。



そうしたら、ひと月ほどで残りの株に成長が追いついてきて。
なんと本元の株と遜色ないほどの大きさに! なかには、それ以上のジャンボサイズになったものさえも。



この植え替えは畝の第三列目の専属にしました。
コマツナはほんらい移植に不向き。間引き菜はどんどん食べるべき、と教本にはあります。でも、そのセオリーにあえて逆らってみたかったんですね。



かなり虫食いされたままの若葉もわざと植えつけしてみたんですが。
なんと葉が欠けたままで、ぐんぐん大きくなってくれた。これはけっこう感動ものでした。駄目かと思って、なんども引き抜こうと思ったのだけども。



たしかに形はよくないのですが、葉は肉厚でしっかり食べられます。
大きな葉は、私の手のひらをすっぽり隠すぐらい広がっていたりも。

この種は品種改良された早生用で、おそらく生命力旺盛なのでしょう。ただし、植え替えすると土壌障害を引き起こしやすくなるのか、葉が黄色くなってしまう現象が見られました。



この復活世代をひとあし先にすべて収穫したのは12月18日。
根を引き抜いてみると、面白いことがわかります。本元の株だと残した根の一本がそのまま固く太くなって大根に近くなるのですが。



復活世代の根は、途中から枝分かれして、それぞれが太く強くなっていったと。
つまり、植え替えした直後にしおれていたのは、引き抜いた細すぎる根が土に活着していなかったわけですね。すこしいびつな根ではありますが、根こぶ病のような障害ではないのでオッケー。



間引き菜として分量からは、およそ20倍ぐらいに増やせたのではないかと思われます。
間引き菜の植え替えが大きくなったのは、最初から間隔を置いて植えつけしたこと。再度間引きする必要がないのですから、栄養さえ与えれば、大きくなるのは必定だったわけですね。ポット栽培の若苗の植え付けと同じで。

ただ、この間引き菜の植え替えはその直後に大雨の日があって。
適度に畑が湿ったために、植え替え葉が枯れずにすんだ、という偶然も手伝ったのかもしれません。また当時の11月中は虫害も少なめ。

12月25日現在、第二弾コマツナ群でも同様の実験をしている最中なのですが、冬の乾燥日が続くのか、しおれたままの状態が続いているのです。北風も強く、夜には低温になるので植え替え葉には、けっこう厳しい環境。二度目は失敗するかも。

間引き菜は青々して食感もよいので。
植え替えして枯らしてしまうぐらいならば、食べてしまった方がよかったと後悔する時期もでてくるかもしれません。そのあたりの駆け引きもまた、野菜づくりの妙味といえるのでしょう。今後も観察をつづけます。



ちなみに、トップ画像の右上にあるのは第二弾コマツナ群(第4~8列目)の余った種を、復活世代の畝(第3列目)に蒔いたもの。
同じ種まき日の第二弾の本元の株よりはやや生育が遅れているので、植え替えの復活世代に競い負けしているのでしょうか。


(2024.12.07撮影、12月29日記録)









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