年末で気ぜわしい時節です。
年賀状の準備はできたものの、来年向けの税務申告準備や書類の整理など、手付かずだった部分がまだまだあります。
今年はコロナ禍もあってか、様々な業務見直しを迫られたので。
いつもいつも1月中旬過ぎて届く確定申告書類を見てからではなく、年内に領収書の整理と税金の概算を行うことにしました。個人事業主でしたら、来年の所得税、住民税、そして国保加入ならばその保険料まで、ざっくり計算できますよね。
昨年は収入減もあって、さらに地元経済活性化のための商品券なども配布されたので、応援しようと思い、ふるさと納税は控えていました。それでも、事業上はお世話になっている、とある自治体には寄附しようと考えていたんですね。
しかし、その自治体のふるさと納税の御礼品がとてつもなくショボい。
ぼったくり価格もいいところ。これ、地元の名産品じゃないでしょ、というものまであります。よその自治体でも、使い古しのPCがウン十万とか、不良資産の押し付けもいいところですよね…。そもそも、私はふるさと納税は、普段、経費にならない必要品(米や食料など)を買うと決めていますが、そこには対象品がない!
なら、いっそ、御礼品なく寄付するか…と思った矢先のこと。
その自治体に申請せねばならない書類が一向に届かない! ひと月ほど前に別の要件で進捗を伺った際にはまだ作成中とのこと。今年の担当者は私より年上だが、新任のため業務不慣れなのだろう。それにしても例年よりもあきらかに遅い。ひょっとして郵便事故で個人情報流出では?!などと疑いを抱き、その上層機関やさらには前任者、その上司にかけあって調べた結果、なんと、その担当者がずる休みを続け、前任者にはすでに十月中には送ったと虚言を吐き、しかもその書類は上層機関から半年も前に送付されていたのをきちんと管理できていなかったということらしい。県からの書類が早めに届いて困るだの、あなたの住んでる自治体よりうちは大変だの、なんだの。そんな言い訳聞かされましても。この方たち、ほんとうに、難しい公務員試験を通過したはずのアタマのいい人なんでしょうか?
私が督促したら、慌てて翌日に配達されてきたが…。
その提出期限まで時間がなく、こちらも急いで申請をしたが、本人は逃げて当日いない。上司とやらもうちの課は忙しいのでの一点張り。確かに業務過多ではあるのだろうが、役所は最近、観光だのイベントだの、表向き賑やかな行事(しかもその参加応募期間も数日で、あきらかに応募者を少なくさせようとしている姑息さ!)にとらわれて、本来は優先せねばならない法定上決められた申請処理すらできなくなっているのではないでしょうか。仕事をやっているフリをして、自分の存在感を高めているだけですよね。
あまりに腹に据えかねたので、その自治体には寄付するのは急きょとりやめ。
県外のサービスの良さそうな自治体の米やら食料品でふるさと納税することにしました。どうせ、この自治体は国の重要施設があって財政上傾いてはいないでしょうから。それに、私の寄附できるはした金なんぞ要らんでしょうから。
批判めいたことを書きましたが、役所の職員さんのなかには頭の切れる方もいまして。
そういう方々に過去、お世話になったこともあるのです。この自治体のサービスが極端に悪いわけではなく。ただ、会社もそうなのですが、部署移動が頻繁な行政は、人によりけりですよね。
余談ですが、行政に対する不満などを受け付ける窓口は総務省にあります。
ネット上で検索してみてください。悪用されたらよくないので直リンクしませんが。
今回の一件は、あきらかに書類を送らずに申請を妨害しようとしたわけではないので不服申し立てをしませんでしたが。お役所の職員さんは、市民が書類をその場に置いた(配達記録郵便で送った)だけでも申請受付せねばならず、忙しいからといって、拒むことはできません。受理したうえで却下するかどうかは、その役所次第ですが、受け取った以上、審査はしないといけないのです。また申請の標準処理期間(いつまでに、どういう方法で、どこから)を届出人に伝える努力義務もあります。これは行政手続法に明記されております。ネットでも条文はでてきますよ。
自治体に届出等を行う場合に不信感を抱いたら、関連する上部の行政庁(市役所ならば県、さらにその上の国の関連機関)に相談しておきましょう。
私の場合、以前から相談していた県の関連機関の方となじんでいたので、すんなり話が通り、素早く動いてもらえました。まあ文句はいいましたけども、あとで御礼は言うつもりなんですけどね。
それにしてもお役所はきちんと事務の引継ぎを行っていただきたいものです。
法に定められた業務があるのに、担当者の好みで、そんなことはできないとか、やるはずがない、とか言い逃れだけはすこぶる上手で納税者舐めてんのかと言いたくなるような対応がありますよね。この手の行政事務が「ブルシット・ジョブ(やりがいを感じない無駄な仕事)」と言われてしまう理由がわかってしまいます。でもやりがいのない業務にさせているのも、わたしたち市民の傲慢さでもあるのかもしれません。
(2021.11.30)