陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

お金をかけない野菜づくり

2024-12-14 | 家庭菜園・庭仕事・ガーデニング

2024年の秋、思い切って挑戦した念願の野菜づくり。
初めて挑戦したのは超ビギナー向けの定番野菜コマツナ。栽培期間がひと月ほどと身近く、寒冷地を除き保温に励めばほぼ通年で収穫が可能。

私がはじめて空き畑に種まきしたのは10月20日。
そろそろ北風も吹く秋も終わり、無事発芽してくれるのか気がかりでした。第一弾は二週間ほどで若葉まで育ったものの、伸びが悪い株もちらほら。

教本には間引きを二回ほど行ったあとに、化成肥料を追肥すべしとあります。
しかし、お金をかけない、除草作業代わりの野菜づくりがモットー。肥料の代わりになるものはないかとウェブサーチや図書館の書籍をあたってみたところ。



これはお菓子や乾物についてくる乾燥剤。
「石灰乾燥剤」と書いてあり(シリカゲルはNG!)、使用済みで袋がふくらんでいるもの。石灰は吸水すると発熱して膨張しますから、新しいものは不可。海苔の保管用に使いまわしたものをとってあったので助かりました。種まきからほぼ3週間後、間引き二回目のときにこれを散布。

石灰は畑の肥料としてはオーソドックス。
われわれが見るのは、学校の運動場にひかれた白いラインのあれですね。日本の土壌は酸性に傾いているのでアルカリ成分を足す必要があり、石灰はかなり土によいというわけです。

じつは空き家の納屋を取り壊す前に、かなり大量の古い石灰の袋があり。
わけもわからずじゃまなので、空き畑にまきまくったら、草がぼうぼうに生えて困ったことがあります。当時は理由がわからなかったのですが、肥料だったんですね。置き場がないから仕方がなかったけれども、いまとなっては、かなりもったいないことをしました。20キログラム入りのが30袋以上はあったはずです。ちなみにその石灰の袋はかなり丈夫で燃えないゴミ保管に便利なので、大事にしています。中身を捨てて、外だけとっとくなんて、アホの極みです。農家さんに笑われますね。



この石灰がなくなったので、次に重宝しているのが、これ。
卵の殻の粉末。すり鉢ですりつぶしたもの。朝食にかならず目玉焼きをつけるので、毎日二個分の殻がこの量に。潰すのに時間はかかりますが、粉々にしたほうが土になじみやすいです。最初は小さな破片で撒いていたのですが、鳥に見つかって荒らされることもあり、見た目もよくないので、すりつぶしています。この粉末をジャムの空き瓶に一週間分ためて、追肥がわりに毎週散布。ただし、この卵の殻はためておくとけっこう異臭がしますし、虫が湧きます。内側の白身をきれいに拭うか、洗っておくほうがよいです。



そのあとに行っているのが、水やり。
ただし米のとぎ汁で。米を四回ほど洗ったとぎ汁をボウルに保管。ペットボトルに移し替えて、ジョウロへ。成分が底に沈殿するので、空いたボトルに水を入れてよく振り、それをジョウロへ入れて二倍に希釈しています。ペットボトルは醤油などの一升瓶サイズが持ち運びに便利ですね。このサイズのペットボトルは離れた場所への水やりや有事の際の水の保管にもなります。

我が家はなぜかこうした容器を貯めこんでしまう癖があるので、イザ必要な時にわざわざ買い足さなくて良いのです、貧乏性だな! ちなみにこの容器、注ぎ口がプルタブ式のものより、回して閉める蓋のほうがいいです。なくしてしまうときのために、蓋(通常の飲み物のペットボトルよりは大きめ)も予備を保管しておきましょう。

卵の殻はカルシウムの塊。骨を強くする働きがあり、それは植物でも同じ。細胞を活性化させ、茎を丈夫にし、葉を大きく育てます。
家庭菜園のテキストなどでは、卵の殻を酢で溶かした原液を何倍かに希釈した自家製の液肥が紹介されていたりしますが、そのためにわざわざ酢を購入したくないのと、酸性に傾くのが嫌なので、自己流で卵の殻を直接砕いて散布することにしたわけです。生ごみも減って結果オーライ。



畝づくりの前の事前耕作で埋めたのが鳥ふん(ホームセンターで購入)だったので。
鶏さんにはすこぶるお世話になっております。最近は卵もお高くて小さめ。しかし、我が家はこの卵の殻粉末を確保したいので、Lサイズの大きめ卵を毎週2パック購入しています。一個で二度、三度おいしい! ちなみに卵の殻はレンジ周りを掃除する磨き粉としても活用できるらしいので、粉末を常備しておいても損はなさそうです。鶏農家さん、いつもおいしい卵をありがとうございます! 惜しみなくいただいています。



お財布にも優しく、カラダにも嬉しい、誰でもできそうな野菜づくり。手はじめに挑戦したコマツナはこの材料でぐんぐん育ちました。

生ごみも米ぬかなどを使って発酵させる方法がありますが、めんどくさいので、私は余った畑のスペースにどんどん埋めていっています。枯草や落ち葉なども混ぜながら。生ごみはけっこうグロテスク。gooブログの精神衛生コードにひっかかるといけないので撮影していません、あしからず!(笑)

ほかにも肥料にできそうなものがあれば試してみるつもりです。
ちなみに今困っているのが防虫対策。




秋の終わりで冬眠時期なので虫食いは少なめではありましたが、それでも葉の形もないほど食い尽くされているものもあります。農薬はなるべく使いたくないので。木の青虫避けに有効だったマリーゴールドは植えてみましたが、この時期、あいにく枯れてしまいました(画像は移植前の元気なもの)。防虫ネットを買うしかないのか迷いますね。

野菜づくりは試行錯誤の連続。毎回が驚きの発見ばかり。なかなか楽しい作業です。


(2024.12.05)



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