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とくに必要ではないけれど、新聞折込みで週一でとどく家電量販店のチラシをよく眺めています。この時期は決戦セールでもあり、かつ、引越し時期でもあるので、広告にも力が入っているなと感じます。
家電製品を眺めていると、この平成三十年間ほどで変わらないものもあれば、ずいぶんとモデルチェンジしてしまったもの、消えてしまったものもあります。自分の生活には縁がなかったものもありますね。
冷蔵庫や電子レンジなどは意外とそんなにスタイルが変わっていないように思われます。
私の生家には昔、おおきな業務用冷蔵庫があったのですが、いまは電源抜いて倉庫代わりにされていますね。冷蔵庫って、やたら大きすぎると、死角ができすぎて、不要なモノを溜め込んでしまうブラックボックスと化しやすいですよね。いまの住まいには、138リットル程度の一人暮らし用冷蔵庫を二体置いていて、買い置き用を1階、調味料や料理用食材は2階と分けています。どちらかが壊れても使えますし、急な来客があったときに1階の冷蔵庫をあけても、調理品が覗かれたりしないので助かっています。たまに近所の身内がケーキなどのお菓子を、造作なく、放り込んでくれていたりもします。そういえば、最近、1ドアの冷蔵庫って見かけなくなりましたね。一時期、自分の部屋用に置きたいなと考えていたんですけれど。
驚いたのは、いまだにCDラジカセが売られていることです。
CDが売れなくなったとは言うけれど、ディスクジャケットのデザインがいいので買うマニアもいるのでは。それはいいとして、カセットテープは聞くのだろうか。これが、いま、ほのかにリヴァイバルブームらしくて、先日の読売新聞でも、カセットテープを知らない若い世代にウケているのだとか。意外ですね。鉛筆でたるんだテープを巻きなおしたりしましたよね。子どもの頃、好きだったアニメの音声を録音して、独り暮らしだった学生時代に聴いていた覚えがあります。その頃、買ったCDラジカセは2万円近くしたはずだけど、いまだと3,000円ぐらい。時代は変わったものですね。
CDってあんがい長持ちしないものらしくて。
30年で駄目になってしまうそうです。レコードやカセットテープよりも耐久性が低い。…ということは、いま持っているアニメの主題歌アルバムやドラマCDもPCに保存するかコピーするかしないと危ないのでしょうか…。ドラマCDなんて再版しそうにないですよね。ブルーレイディスクは持っていないけれど、不織布で包んだら傷むって言われていますね。映像は高画質ですけど、あんがい、繊細なつくりです。テープも何回も回したら摩耗するんですけどね。
ウォークマンも売られていますが、スマホみたいな外観ですね。
16GBで3300曲収録とありますから、音楽だけに特化したものでしょうか。
テレビやパソコンの形態はどんどん進化していったのですが、日常家電はそのままが多いですよね。電気ポットも炊飯器も20年ぐらい前からあまり劇的にフォームが変わってはいないですし。
PC機器はとくに日進月歩ですね。
車と同じで、つぎつぎに新しもの好きのマニアが買い替えてくれるからなのでしょうか。私が学生時代のプリンターといえば、(業務用のあのバカでかいのを除き)、白黒のレーザープリンタか、カラーのインクジェットプリンタ。けれど、いまみたいに多機能ではなくて、年賀状印刷できなかったような。研究用の図版の画像取り込みも、たしか別口のスキャナーが必要だったはずです。FD(フロッピーディスク)やMDもなくなりましたよね。10年ぐらい前にはおしゃれアイテムだった、i-Podも、さらにはi-Padも見かけなくなって、いまは映像も音楽もみんなスマートフォン一台で楽しめてしまいます。
このあいだ、デスク用のライトスタンドを買いに行ったら、いまはLEDの蛍光灯をはめ込み式にしているのでスタンドが使い捨てにされると知って、驚きました。うちがいまだに古いものを使い続けていたからでしょうけれど。電気スタンド用の短めの従来型蛍光灯も売られていましたけれど、ほとんど動きがないそうです。
PCユーザーになって20年は経ちますが、いまだに、外付けハードディスクには縁がないですね。動画などを作成したり、保管したりする趣味がなかったせいなのかもしれません。PC内もほとんど文書データしかないですし、ブログの記事もだいたい載せたらすぐ処分することが多いです。基本、読み返さないですからね。
写真などを載せているブロガーさんが多く、いつも楽しく拝見させていただいておりますが、写真の管理かなり大変ではないでしょうか。私もデジカメ愛用していた頃は、写真日記なんぞをやっていましたけれど、いつのまにか飽きてしまいましたね。自分の私生活の写真をわざわざ残す必要があるのかと思い始めましたので。スマホや携帯電話でも撮れますけれど、データを管理したり、サイズ加工したりが面倒になってしまって…。インスタグラムやツイッターなどで常時載せている人は、手間じゃないんでしょうかね。スマホからはすぐ投稿できるから、流行っているのだろうなと思いますけど。知らないうちにスマホが遠隔操作されて、身の回りのものがかってに撮影されて、ネットに流される、そんなSFホラーチックな出来事を想像してしまうので、スマホでは写真撮ったことがありません。
そういえば、昔、セグウェイという立ち姿勢のままで走る乗り物がネットで流行って、拙ブログでも記事にしたことがありましたが(「君子、危うきセグウェイには近寄らず」)。あれもけっきょく世の中に出回らなかったですよね。ご年輩者が乗る電動バイクも踏切上での事故が多いと報告されていますし、人間の身体機能の一部を預ける機械の安全性って意外と過信できないですよね。ロボットもさほど実用化できているとはいいがたいですし。
日常家電がいい例ですが、高齢化社会なので、機能が簡単で必要最低限のものがやはり最後には市民権を得るんじゃないかなという気がします。