陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

【後書き】姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(了)

2020-07-25 | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女

御読了ありがとうございました。お楽しみくださいましたら嬉しいです。
以下、お暇な方だけお読みください。解説をするために漫画版、およびウェブノベル版のネタバレがあります。要注意。


本作は2020年10月に掲載したものですが、漫画版の動向に合わせて一部誤解があったので、2021年8月に加筆修正しています。その点について、補足説明しておきます。

・媛子の住むマンションについて
執筆当初は原案ノベルに合わせていましたが、漫画版の高級マンションにあらためています。なので、玄関ではインターホンがあります。

・「九頭蛇」について
原案ウェブノベルでは「九頭蛇」という神官幹部のほかに、「九那登」という皇月家側に仕える刺客が登場します。
ところが漫画版第二話にて武芸指南役が「九頭蛇の暗者」および刺客が「九頭蛇」と呼ばれています。さらに第七話でもあるキャラによく似た「九頭蛇」の刺客が登場する。そこで、私は「九頭蛇」とは、杜束島にいる忍者集団の総称(根来衆だとか、伊賀甲賀みたいなくくりの。その集団のなかに神官もいれば、暗殺業を手掛ける下忍もいる)と考え、二話で媛子を襲った二人は「皇月家側の九頭蛇」と書いていました。のちに漫画版では「九頭蛇」が島の神官九人衆と判明。したがって、今回これを「皇月家に与した腕っぷしのいい九頭蛇たち」と改めています。

・双磨の性別について
漫画版第七話で千華音を襲う「九頭蛇」が女性に性転換した男性にも見えました。ひょっとして、有力者の島民は大蛇神の呪いでメス化してるのか? だから子孫繁栄できないとか? もしくはどっちにもなれる? ということで、彼の性別についてはあいまいにしておきました。

・巻貝について
漫画版三話のキーアイテム巻貝。千華音が媛子にあげたものは六段ぐらいで左巻き。双磨の持っていたのは四段ぐらいで右巻きに見えます。ですので、三話の時点では、双磨が自分でニセモノをでっちあげ、媛子は「双磨には渡していない」と察せられます。でも、そのホンモノの巻貝を媛子がどうしたのかが不明(十五話で判明)。なので、本作発表時では「失くしてしまった」という嘘を媛子がつくろうために千華音が部屋で発見した場合は、とっさに「双磨から返してもらった」と二重の嘘をついた、という設定にしています。

・媛子と双磨+αとの関係性について
これは神無月の巫女のつながりで、来栖川姫子にホの字だったアレとかソレとかは転生しても…という設定にしてみました。これは単行本を読むと少々ひねった感じになっていますね。

九頭蛇についてはウェブノベルのような用語設定がないので、ややわかりづらいかも。「暗者」ってなに?
巻貝というアイテムに変えたのはナイスアイデアだったのだけども、そもそも媛子がなぜこれを「あの格好で」紛失したと嘘をつかねばならなかったのか、よくわかりません…。手負いの獲物を見たら狩る気が失せるという意味合いなのか? 私の読解力が悪いせいか…。

あと本作では、ウェブノベル版にも漫画版にもないけど、わざとでっちあげた部分があります。
ですので、うっかり原作を知らずにここだけ読まれた方がいたら、ぜひとも原作を読んでいただきたい。

九頭蛇メンバーの全員の名前とか持ち技とか、そのあたりのスペックがわかるような資料、コミックスでつけてくれないんですかね? キャラがあきらかに見覚えあるのに、名前ないのがちょっと…。

連載中なので伏線と思われる部分に注目して書いてみましたが。
わりと予想どおりではいかない箇所があって面白かったり、疑問点がくすぶったり。漫画版もウェブノベル版も時間があれば読み返していますが、いまだに理解が及ばぬ部分があります。考えがまとまったら、また第二弾の二次創作小説を書きたいですね。

(2021.08.15)



【目次】姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 続・コロナに負けない緊急支... | TOP | 「さくらんぼキッスは尊い」... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女