読者の皆様、ごきげんよう。
雨の日が続いてますね。出かけるのが億劫になって、ついつい家での趣味にかまけてしまう管理人です。
『京四郎』のDVD三巻、まだ入手してないですが楽しみです。
愛しのせつなちゃんが主役の特典話なんですもの!
あ、もちろん、表ジャケ絵のかおひみも!
あの、カオンちゃんの白薔薇のマークが入ったマントいいですよね。ヒミコの服ともども、コスプレ衣装にしたら売れるんじゃないかしらと思うのですが。アニメのカオンちゃんって、巫女服のうえに外套羽織ったベーシックスタイルが少なくて、やたらと死人みたいな経帷子姿が多かったですね。終盤のドレスアップはともかく、黒セーラー服とか、ナースさんとか(あれは本人ではないが)、やたらと着せ替え人形なカオン様でした。
マントといえば、せつなちゃんも初登場時も、鉄郎みたいな着用してましたが、あれは正体隠すため?
メイド服の戦闘美少女って近年やたら多くて見飽きてしまった感がありますが、せつなちゃんだけは別格です(えこひいき)金髪碧眼の高貴な美貌の持ち主なのに、気位が高いというわけでもなくて。
そういえばアニメの六話あたりは、『神無月』の七話、八話なみに、雨の演出がよかった回でありました。
気が滅入るこの時節を、うきうきした気分で過ごせるなんて数年ぶりのような気がします。
私にとって、月に一度のお楽しみが届くというのは、子供のとき以来です。
お気に入りの漫画の続きだけがひたすら生きがいで、乾いた明日を重ねていただけのその当時。休日がやたら少なくて、しかも外のベンチで昼食も摂れず教室におしこめられる六月は、一年のうちでいちばん窮屈な季節でした。真夏のプールだけがひたすら恋しくて、毎日をやり過ごしていたものですが…大人になってみると、愉しみって自分で見つけなくちゃいけないんですよね。
止まない雨もなければ、晴れつづく空もなく。
なにかを消費したら、虚しさだけが残る。ほんとうに楽しいのは、それを楽しんでいる最中ではなくて、待っている間なんでしょうね、きっと。期待に裏切られることもないのですから。
画像は、レヴューに添えるべく準備していたけれど、あまりに趣味に走りすぎたのであきらめたもの。
左中央の裸婦像は、フロンソワ・ブーシェ「ヴィーナスの化粧」(1751年)
カオンちゃんのポーズが似てるかなと思いまして。
いつもながらセンスを感じさせるコラですね^^
かおんちゃんて、千歌音ちゃんと比べてややツリ目なんですよね^^;
このあたりが挑発的な視線にピッタリと当てはまっていて興味深いです。
姿かたちが変わっても、きっと見つけてみせる。
二人はまた恋におちたんでしょうね(ぽわわ
あ、なんか今思いついたんですけど、
かおんちゃんとひみこの前世の共通点って何だろう?
って思ったんですが、
かおんちゃん→月の螺旋。
月はそのままの意だとしても、螺旋ってのが一体何なのかなぁ?と。
やっぱり繰り返され続いていく輪廻を背負った。という意味なんでしょうかね?巫女の運命よろしく。
でも今回は「月の紋章」ではなく、絶対天使としての「刻印」を背負っていた訳ですから、そういう意味ではオロチと対峙しなくてはならない巫女としての運命(螺旋・輪廻)からは脱却できたということでしょうか?
また、ひみこですが。
これは写真→絵画(描画)
デジタルからアナログへの回帰。
しかし残すべき大切なものは変わらず。
映したいもの、心にとどめておきたいものは、きっと変わることがないのでしょうね^^
ちなみにこの世界の年代は、神無月よりも未来の話でしょうか?それとも過去の話でしょうか?どう思われます?
ご寄稿感謝します。神無月語り、最高ですねッ!!
嬉しくって同じことばかり長たらしく述べているのは、ここの仕様ですので勘弁してください。何度語っても飽き足らないものなので。
>かおんちゃんて、千歌音ちゃんと比べてややツリ目なんですよね^^;
剣としてのカオンちゃんの容貌は、どことなくオロチを瞬殺して闇を吸収した千歌音ちゃんを思わせますね。二話のヒミコを抱えてせつなに啖呵を切りながら抜刀する心底悪役顔なカオンちゃん、もうゾクゾクしますねー!藤井まきさんが設定資料集かなにかで、オロチに憑かれて凄んだ顔つきのソウマを嬉々として描いたとおっしゃっていたのですが、カオンちゃんも千歌音ちゃんも黒い方が作画に気合い入ってるのか、スタッフ(笑)ひとを射殺せそうな眼力をお持ちの宮様でしたが、もう姫子の前ではひたすら目尻が甘い。そんな彼女の八話以降の姫子に向ける悪笑みは邪悪を通り越して、ほんとうなら鬼のような形相で憎まれなければいけないのにできない苦さをむりやり笑い殺しているようで、観ているこちらも辛い、辛いです。この艶笑のなかにある心の翳りが、なんとなく平時のカオンにも感じられもします。がしかし調整後のカオン、ヒミコに全く無関心。視線に意図が感じられない、言葉もかけない、それがもうひたすら悲しくて。あれはカオンに「殺す」とか「大嫌い」とか宣言されるよりも、逆にヒミコにとっては辛かったんじゃないかと思います。
>かおんちゃんとひみこの前世の共通点って何だろう?
姫子千歌音とこのふたりの関連性については、これみよがしにアニメでも原作でもほのめかしてましたし、植竹先生がきっちりDVDの解説で明かしてくれそうな気がするので、待つことにいたしましょう。
>やっぱり繰り返され続いていく輪廻を背負った。という意味なんでしょうかね?巫女の運命よろしく。
あぁ、なるほど~ the gratitude!「月の螺旋」という二つ名と、巫女の輪廻とが結びつくとは思いませんでした(感心)
絶対天使のコードネームにどんな由来があるのか考えてみれは興味ぶかいですね。私はてっきり感情の鉄砲玉みたいなたるろっての「遊星」と対照的に、地球をぐるぐる廻り続けている月のイメージで「螺旋」なのかなと思ってました。
それで、ユリミテ様の論を敷衍させていただくならば。
「輪廻」とは、メビウスの輪のように入口と出口がひとつになって永遠に抜け出せない摂理。想いが通じたとたん、その愛が引き裂かれてしまう巫女のさだめとはまさにそのようなもの。
「螺旋」とは、反復であるけれども辿り着く先があるもの。目眩をおこすような回転をしながらも、頭が板と揃えばのめり込むことをやめるネジのように、その痛みには必ず終わりがあります。朝顔の蕾みのような、淡い希望があります。それは、わずかな涼しい時間をねらって少しでも高い位置で花開こうと、たくみに蔓を巻きつけて昇ってゆく。「螺旋」という言葉に私はそんなイメージを抱きます。停滞の繰り返しでなく上昇の繰り返し。そう考えてみると、『京四郎』世界のふたりはたしかに、巫女の輪廻からも残酷な運命の女神からも解放されたふたりで、その可能性はカオンの名に含まれていたといえそうですね。
>映したいもの、心にとどめておきたいものは、きっと変わることがないのでしょうね^^
想いをわかりやすいかたちで残せるヒミコもとい姫子のほうが、本来は恋に積極的なのかもしれないですね。
以下は少し図式的な論法で恐縮なのですが。
それぞれの特技に注目すれば、姫子は視覚が優れた人間で、千歌音は聴覚が秀でている。ピアノは万事そつなくこなす千歌音の特技のひとつにすぎないけれど、これに意味をもたせるとしたら。剣の左手は鍵盤を叩いたりはしませんが、カオンも千歌音と同様に特別な「耳」をもっている。ミカ様を庇おうとしたヒミコを落盤から救ったり、昏睡中でもヒミコの裾を掴んだり。無意識のうちにヒミコを求めてしまうこれらの行動は、カオンの耳に残る、「高くて甘い。心にしみる澄み切った声」のため、ではないでしょうか。ヒミコがカオンの姿をとどめようとすれば、カオンはヒミコの声を刻もうとするとか。
>ちなみにこの世界の年代は、神無月よりも未来の話でしょうか?それとも過去の話でしょうか?どう思われます?
オロチ神の存在を除けばわれわれの世界と大差ない『神無月』よりは、はるかにテクノロジーが発達してそうですし、未来の話だと思っています。ありえない世界だという意味でも。そもそも、かおひみが千歌音と姫子の発展形態だという原作者の弁があるので。でも奥手じゃないヒミコは前世の姫子っぽいかも?
私は千歌音ちゃんは攻めが好きです。あ、フェイトちゃんは断然受けですかねぇ、やっぱり(笑)
なのは語りもしてみたいです(うずうず)
身に余るお褒めの言葉と、深くきりこんだコメントありがとうございました。これからますます蒸し暑くなりそうですが、くれぐれもご自愛くださいませね。
ではでは。