少し前まで秋の農作業の行程を以下のように表現していました。
「かりんて したかいね?」
「かりんて」=稲の刈り取り作業が終わる事
「ほしばたみ か?」
「ほしばたみ」=稲はざから稲をおろして、作業場に入れてしまい稲はざが空になること。ちなみに未だはざがけする稲が残っている時はそう言わない。
「にわしごと おわったかいね」
「にわしごと」=作業場に入れた稲の脱穀、籾摺りが終わり作業場が綺麗になること。今の様に納屋と言われる作業場無く、家の玄関の中に土間がありそこで農作業が行われていた事から庭仕事といわれたのではないでしょうか。
この頃では、刈り取りと脱穀はコンバインが同時に行い、はざがけによる乾燥は作業場に置かれた乾燥機により行われる。
乾燥した籾は作業場2階の籾タンクに昇降機により蓄積され2~3日放置、常温に戻す。その後籾摺り作業が行われ、仕上がった玄米は予め設定された重さに自動計量され袋詰めされる。
従って全作業が終わったら
「秋きや 終わったかい」
「なんとか すませたわい」
「どや 米や あったかい」
「ちょこし 少ないけど まぁ~あんなもんでないか」
「風こんで よかたがいや」
「おう 雨で稲ちょつこし 寝たけど 機械で刈れたし」
「いい秋 やったがい」
と男言葉になり、昨今では機械化=男仕事で終わるようで
女性は家庭内仕事が主流になりつつ有ります。
袋の口は、両端を揃えて3回織り込み耳に付いている紐で結びますが
この仕事は女性が行っている家庭もあるようです。
昔は猫の手でも借りたいぐらいでしたので、各家庭では子どもと言えども遊ばせてくれなく、とこかの行程に参画させられました。
少し前から男女共同参画とか言う言葉を聞きますが、田舎では昔から適材適所に全員野球で秋の作業に臨んでいたのだと思います。
そういう意味では時代を先取りしていたのでしょうか?
そうせざるをえなかった、というのが正しいのでしょうね。
と言うことは、今の男女共同・・・・は