RADIX-根源を求めて

Twitter連携のブログです。知的障害・発達障害研究をメインに教育評論・社会評論のつぶやき・記事が投稿されます。

自分をえらんで生まれてきたよー再び

2012-07-04 23:32:34 | 障害論
★★★★

Twitterでこんな詩を見つけました!
いんやく りお君.11才。
肺と心臓に障害を抱えて生まれて来ました





★★★★

ぼくは、病気を選んで、生まれてきた。
希望をもって、生まれてきた。
心を感じることで、勇気が出る。
それがつまり、希望のことなんだ。
心は、神さまのかけらで、体は、地球のかけらだよ


『自分をえらんで生まれてきたよ』
 サンマーク出版刊

★★★★




2年半思春期の自閉症者が発症するカタトニア症状に苦しむ私の長男斉裕。
支援学校高等部内の苛めが原因でそれ迄毎日の日課の様に10数キロも走れた自転車に乗らなく為って既に一か月。
2年前のこと、簡単に昇降出来た階段に何分、何10分も掛かる様になって、調査をしたら学校内の苛めが原因でした。
自閉症は選んで生まれて来ても、カタトニア症状と言う心因的な症状は選んでのものではない訳です。思春期の自閉症者が発症し易いカタトニア症状。
しかし、思春期の自閉症者は必ずしもカタトニア症状を発症する訳では有りません。
自閉症の文脈の中ではカタトニア症状は確かに二次障害だと思います。
階段の昇降も学校からやがては自宅団地の階段の昇降にも支障をきたすように波及して更に歩行困難、自転車の乗車の意欲の喪失へと及んでいます。
卒業後も指導責任を認めない支援学校。
既に2年半の年月の経過の中で彼は何を見いだそうとしているのかをこの詩に重ねて考えています




以上は6月18日の記事ですが、この記事への訪問数が多いので、一部重複しますがりお君のシンプルな幾つかの言葉を紹介します


ぼくは自分が大好きだ。自分の体が大好きだ。
自分の体さん、ありがとう


僕は病気を選んで、生まれてきた。
希望をもって、生まれてきた。
心を感じる事で、勇気が出る。
それがつまり、希望のことなんだ


お日さまありがとう、あたたかくしてくれて。
風さんありがとう、すずしくしてくれて
やさしい心は、神さまにもらったの。
心はあたたかい。
いのちはあたたかい。
あたたかいのが大切なんだね


僕が病気で生まれたのはずっとずっと幸せになるためだよ
病院で寝ていると僕は何が大切なのかって考える。
いのちの大切さって何かを考える。
すると幸せな気持ちになる。豊かな気持ちになる。
だから、ぼくは病院で寝るのが好きだ。
病気で生まれてきたから、ぼくはいろいろな体験ができる。
ママもいろいろな体験ができる。だから、ママは喜んでいいよ。


ママはぼくを愛するために生きているんだよ。
ぼくは海に手を入れると世界中の人と手をつないでる気がする。
とてもいい人ともとりわけ悪い人ともつながってる気がする。
そして体全体で海に入ると地球の昔とつながってる気がするよ。
ぼくはこの病気を選んで生まれてきたんだよ。
この時間帯、何時何分何秒に苦しくなると細かい時間まで決めて生まれてきたの。




我が子が病気や障害を抱えて生まれてきても、子供の心には優しさ、自己肯定感が暖かく流れている様な子育てを心掛けて
斉裕を私も育てて来ました。6月30日で19歳になりました。お蔭様で少しづつ状態は回復途上のこの頃です。



終わりにりお君の哲学的な言葉です。ふと、限られた時間の中での親の想いを以心伝心りお君が読み取った言葉との印象を感じた私です。




すごい秘密に、気づいたよ。
時間があるから、ものはある。
時間があるから、光はある。
ものは、ぜんぶ、時間でできている

神さまがくれたものは、たくさんある。
まず、心。気持ち。いのち。体。
それから、考える、頭。
ぼくは、神さまからのプレゼントなんだ。
だから、自分をたいせつにする。
自分をたいせつにすると、
地球へのおみやげに、なるんだよ。..

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