チロちゃん日記

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シーラという子 読みました。

2010年04月21日 15時27分25秒 | 本を読む
ノンフィクションのお話です。


情緒不安な子、自閉症の子、虐待を受けて育った子たちを、
教室や、福祉施設で、教師として向き合ってきた、
トリイ・ヘイデンさんという方の著書。

シーラという、6歳で傷害事件を起こし、
過去の虐待だったり、環境の問題で、心身に傷を負った子と、
トリイが向き合って行く上で、
起こった事件であったり、気持ちの変化であったり、
苦悩、葛藤、壁を乗り越えていく様が書かれていました。

シーラは、なかなか心を開かないのですが、
それでもトリイは真剣に向き合います。
徐々に、シーラも心を開くようになり、
トリイは、シーラにずば抜けた知能があることを見抜きます。

「この子には、可能性がたくさん眠っている、この子は変われる。」
トリイは、シーラに希望を見出しますが、ふとしたことがきっかけになって、
シーラは心を閉ざし、何度も振り出しに戻ってしまう。

それはもう、普通の人なら、投げ出してしまうようなことなのに、
トリイの強さは普通ではありませんでした。
そして、シーラもとってもとっても強い子でした。


シーラがもし、ごくごく普通の家庭に育っていれば、
どこにでも居るような可愛い女の子、
さらに、優れた知能の将来有望な子になっていたでしょう。


シーラの親の教育は、他人から見ると明らかに間違っているけど、
親自身は、誰がなんと言おうと自分の方針が間違っているとは思わない、
(というよりは、間違っていると思うことを指摘されるのが怖い。)
トリイや、他の教師が説得しても、なかなか聞き入れません。
それもそのはずですよね。長年正しいと思ってやってきたことを、
ほんの短期間で説得されても分からないものです。

それでもトリイはあきらめませんでした。
ついに、親の心も動かしました。



この本では、トリイとシーラが出会い、
短い期間ではあるけれど、教師と生徒という関係で短期間を過ごし、
一緒に過ごした学級がなくなるということになって、
トリイは、更に勉強するために大学へ、
シーラは、また他の学級へ移るまでが書かれていました。

シーラはトリイにしか心を開かなかったのに、
最後には他の学級でも問題なくやっていけれるようになったのでした。

人間の強さ、もろさ、
でもやっぱり人間には可能性がたくさん眠っている。
この本から学びました

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