東京の西のはずれの丘を造成したひな壇式の住宅地に住んで50年
余り。
両親も逝き、子供たちも独立して老夫婦二人の生活になって久しい。
老いも進み最近気になるのはこれからのこと。
来年早々車険がきれるのを機に車をやめる。ふたりとも少し仕事をしていて生活のアクセントにもなっているのだけれどこの坂の上り下りは老人にはきつく早晩止めざるを得なくなるだろう。
いい景色を探して車の中から描いているスケッチは趣味とも言えない素人だが認知症予防になり気晴らしにもなっている。
行動が狭くなると心身の老化が心配だがあれこれ考えても仕方がない。周囲の知り合いもみんなやっていることだし工夫しながら慣れていくしかないのだろう。
というわけで下手なスケッチは地元の武藏陵墓地参道の橋。橋の下に、下流の両岸に吊るされた鯉のぼりが元気に泳ぐ姿が見えた。