骨折
1月の下旬のある日。早朝・ピンポン・ピンポンとチャイム。朝早くから、うるさいなア。玄関に出ると
隣の婆さんが、骨折った、骨折ったと。騒ぎ立てる。よく聞くと、朝起きるとき、布団の裾を踏んで、転
び手をつき、骨折したと。内に来るより、救急車でも呼んだ方が、早いのに。私はまだ、頭はボーとして、
一寸眠いのだ。実は、隣の婆さん、2年前に旦那をなくし、寡婦になった。「じゃあ病院まで送ろう」と、
私。「いいよと」、とお隣さん。押し問答の末、「先に、娘にTELしたからいいよ」と。それを先に言い
なさいよ。「全く、女とゆうの生き物は、しょうがない」と言う言葉を、ぐっと飲みこみ、其れは災難です
ねと、言葉を濁す。普段から、お隣さんは、噂ずきな一言虚子。でも、家の町内は、老人が増え、お互い様
の、町内でもある。こうゆうご家庭が、あちこちに増えてきているのが、現実だ。そして1週間、彼女は
退院してこられた。手にボルト入れた、の、ステンレスだの、喧しい。ま、不幸中の幸い、腰の骨でも
だったら、ねたきり寝たきり婆さんだ。反面教師。家も気を付けよう。あれから、数週間、何事も無かった
かの様に、ケロリとしている。そして今度は、「危ないぞう」コロナウイルス❢それでも尚、人生は続く。