目指すはパリ中心地? 街を歩くもふもふの羊たち
仏パリ北郊のサンドニの美容院の前を横切る羊たち(2019年7月6日撮影)。(c)Kenzo TRIBOUILLARD / AFP
【7月9日 AFP】フランス・パリ北郊のサンドニ(Saint Denis)で6日、羊飼いに率いられた羊の群れが市街地を歩く姿が見られた。羊飼らはサンドニ大聖堂(Basilica of Saint Denis)からパリ中心部へ、およそ11日かけて羊を移動させる。(c)AFP
「国酒」ブランドを諦めた茅台酒、生き残りへの道
中国最高級の白酒「国酒茅台」が7月1日から「貴州茅台」に改名した(2018年10月22日撮影、資料写真)。(c)CNS/賀俊怡
【7月9日 東方新報】中国最高級の白酒「国酒茅台」が7月1日、「貴州茅台」に改名した。中国のSNS・微博(Weibo)の公式アカウントからも茅台酒の公式サイトからも「国酒」の表記はひっそりと消えていた。「国酒」の商標登録を目指して過去17年の間に9回申請していたが、すべて却下され、ついに諦めた格好だが、「国酒」ブランドに頼らずとも、味と品質で勝負していけるという自信をもったともいえるかもしれない。
茅台酒は1972年、当時の田中角栄(Kakuei Tanaka)首相の訪中時の宴席で出され、周恩来(Zhou Enlai)首相と乾杯した酒として日本でも知られるようになった白酒の代名詞。国家的政治イベントや外国の賓客を招いたパーティーなどでは必ず供され、事実上の「国酒」扱いをされてきた。
貴州茅台酒集団(Kweichow Moutai Group)はこれまで「国酒茅台」を名乗り、2001年秋以降、この「国酒」の称号の独占的使用を求めて商標登録を目指してきた。2012年7月に初審をクリアしたが、四川省(Sichuan)の五糧液(Wuliangye)や山西省(Shanxi)の汾酒(Fenjiu)などのライバル社が異議を申し立てたこともあった。国家商標審査委員会は「公平な市場競争にマイナスの影響を与える」として登録申請を却下したが、それ以降も茅台集団は「国酒」商標登録に執着していた。
だが、習近平(Xi Jinping)政権がスタートすると、官僚の職務規定として「贅沢(ぜいたく)禁止八か条」が打ち出され、徹底した腐敗撲滅キャンペーンが推進されると、贅沢の象徴であり、賄賂替わりの贈答品にも使われてきた茅台酒のイメージが失墜。官僚の「高級接待」が激減して、値段も一時は半額にまで落ち込んだ。
おりしも、最高人民検察院の公式サイトによれば、汚職の疑いで取り調べを受けていた茅台集団の元会長、袁仁国(Yuan Renguo)容疑者が6月27日、起訴された。検察によれば、袁被告は貴州省(Guizhou)茅台酒廠副廠長をはじめ、茅台酒集団での職務上の立場を利用し、他人への利益を供与する代わりに、巨額の賄賂を受け取っていたという。茅台集団としてはこうした汚職のイメージを払拭(ふっしょく)することが先決という判断のようだ。
贅沢禁止令や反腐敗で一時売り上げが落ちていた茅台酒も、プレミア価格が適正価格に落ち着いたこともあり、中間層という新たな市場を開拓。2014年、2015年は増益率1%に落ち込んでいたが、2018年の最終利益は30%増となり、株価も今年に入って急上昇している。(c)東方新報/AFPBB News
ロボットの遠隔操作手術で肺がん切除に成功 中国・アモイ
2019年ダボス会議で展示される「ダビンチ」手術ロボット(2019年7月1日撮影、資料写真)。(c)CNS/于海洋
【7月9日 CNS】中国福建省(Fujian)厦門市(アモイ、Xiamen)の厦門(アモイ)大学(Xiamen University)付属第一病院で6月12日、初めてのロボットによる手術が行われ、成功した。外科医がモニターを見ながら遠隔操作し、ロボットがメスで肺がんの腫瘍を切除した。患者の出血量は5ミリリットルにも満たなかったという。
北京青年報(Beijing Youth Daily)によると、手術は院長の姜傑(Jiang Jie)教授と胸外科の于修義(Yu Xiuyi)主任医師が遠隔操作の手術支援ロボット「ダビンチ」を使って行った。医師はまず患者の胸に、操作用の1センチ未満の穴3か所と補助用に約3センチの穴1か所を開け、ロボットのアームを胸の中に挿入。内視鏡カメラで3D画像を撮影し、10~15倍に拡大してモニターに映された。姜傑教授はメスの付いたアームを操り、肺がんの腫瘍を切除。患部を切り開く一般の手術より出血量が少なく、患者が感じる痛みも普通の手術より小さかった。
姜傑教授は「ロボットアームはこれまでの内視鏡手術の機器より動かせる自由度が高く、アームに付けた内視鏡カメラの3D映像もクリアで見やすい。ロボット手術はこれまでの手術と比べて、安全面も完成度も精度が高い」と話す。ロボットには四つのアームがあり、人の手の活動範囲の3倍にあたる540度の範囲で自由に動くことができ、人の手のように震えることもなく、手術中に誤って神経や血管を傷つけることはないという。
于修義医師の説明によれば、患者とその家族に対しロボットによる手術の経過を詳しく説明。手術は順調に終了し、その後の患者の回復状況も良好だ。
今回の厦門大学付属第一病院のロボットによる手術は、福建省南西部で初めての導入となったが、世界各国では今、発展している。関係者によると、目や頭部など一部を除き、胸、心臓、泌尿、胃腸、産婦人科、肝臓などに広く応用できる。しかし、医師がロボットを操作するには、まず専門施設で研修を受け、基本動作を繰り返し練習し、免許を取得しなければならないという。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News
保護された赤ちゃんジュゴン、24時間ネット配信開始 タイ
タイ南部トラン県リボン島沖の海で、海洋公園職員や獣医師らがジュゴンの「マリアム」を世話する様子(2019年5月24日撮影)。(c)Sirachai ARUNRUGSTICHAI / AFP
【7月9日 AFP】タイの浜辺で保護されたジュゴンの赤ちゃん、「マリアム(Mariam)」と「ジャミル(Jamil)」の2頭を24時間いつでも観察できるインターネットライブ配信が今週5日から始まった。
マリアムは先月、保護されているタイ南西部の浅瀬で係員に無邪気にすり寄る様子がソーシャルメディアで大きな注目を集めた。またジャミルは先週、同国南部の浜辺に打ち上げられているところを保護されたばかり。
2頭は離れた場所で保護されているが、インターネット環境がある人はカメラ8台による24時間ライブ配信を通じ、2頭の様子を常時のぞくことができる。また、餌やりのスケジュールもしっかり管理されているという。
ライブ配信のアドレスは「http://mariumthaidugong.dmcr.go.th/」。(c)AFP
「一帯一路」で増加する海外留学生、中国との懸け橋に
漢方医薬文化を学ぶ留学生たち。紹興市人民医院提供(撮影日不明)。(c)CNS
【7月9日 CNS】中国浙江省(Zhejiang)紹興市(Shaoxing)にある人民病院で6月下旬、ソマリア人留学生のバースさんが、流ちょうな中国語で入院患者と病状について話し合っていた。バースさんのように、中国政府が進めるプロジェクト「一帯一路(Belt and Road)」と協力関係にある国々から来た合計17人の留学生が、この病院で3年間、臨床医学を学んでいる。
かつて陸と海のシルクロードで結ばれていた国々と中国の間でインフラ事業などを推し進める「一帯一路」が始まってからの6年間、沿線にある国々から中国に留学する学生の数は年々増え続けている。教育省によると、「一帯一路」に関係のある64か国の留学生の数は2018年に26万人に達し、留学生全体の53%を占めている。
「私は幼い頃から医学が好きでした。中国には医学を学ぶ環境がたくさんあり、中国人は性格が温かくてフレンドリーであることも知っていたので、中国にやって来たんです」。6年前、夢を持って留学に来たネパールの学生アデシーさんは、今は心臓内科を専攻する研究生だ。
ソマリア出身のアブさんは、中国の医学研究の将来性と歴史・文化に興味を持ち、留学先に選んだ。「うちの家族はみんな中国が大好きです」とアブさん。中国で留学した5年間、医学の習得に専念してきたのと同時に、中国の多くの都市を旅してきた。「紹興で一番引かれたのは2500年に及ぶその歴史。魯迅(Lu Xun)の故郷は最初に訪れました」
海外留学生たちが中国の医学や文化などに触れ合うのを通じ、中国と母国のそれぞれの特性を理解していけば、彼らは中国と各国の懸け橋として交流を促進する「使者」となるだろう。
「中国の文化は非常に奥深く、科学技術も交通システムも非常に発達しています。私は将来、中国で見聞したことを母国に持ち帰り、友人たちにこの国の魅力を伝えていきたい」。アデシーさんは流ちょうな中国語で夢を語った。「将来、ネパールで医師になったら、ネパールに暮らしている中国人を治療することもあるでしょう。中国人の患者さんが自分の家のような温かさを感じられるよう、中国語を使ってコミュニケーションを図りたいですね」と目を輝かせる。
バースさんも「留学後は中国で学んだ医療文化と技術をソマリアに持ち帰り、医療を通じて両国間の交流と協力を促進していきたいと考えています」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News
*上記はAFPBBNEWSの記事から引用しました。
*今日の一言
神奈川)今年上半期の交通事故死者数、全国ワーストに!
今年上半期(1~6月)に神奈川県内で発生した交通事故により死亡した人は計67人で、千葉県と並んで全国最多だった。前年同期より4人減少し、月別統計の残る1954年以降2番目に少ない人数だったが、歩行中の高齢者や、二輪車乗車中の40代の死者数の増加が目立った。
県警交通総務課によると、都道府県別の上半期の交通事故死者数は神奈川と千葉が67人で最多。これに埼玉(61人)、愛知(60人)、大阪(57人)が続いた。愛知で前年同期比35人減となるなど、他県では高齢者や歩行者を中心に死者数が大幅に減ったという。
事故が起きたときの状況別にみると、県内の死者67人のうち半数近くの32人(前年同期比9人増)が歩行中だった。次いで二輪車乗車中が20人(同4人減)と多かった。
年代別では、65歳以上の高齢者の死者は29人(同1人減)。内訳をみると歩行中が22人(同7人増)で、そのうち道路を横断中だったのは13人(同1人増)。22人のうち13人に、踏切での不注意や道路の斜め横断、信号無視などの違反が認められた。
県警は全54署がそれぞれ選んだ交通事故多発地点を中心に、事故が多い早朝や通勤時間帯、薄暮、夜間時間帯などに取り締まりを強化する。8日午前7時ごろ、横浜市港北区小机町の県道では、警察官7人が交通量の多い交差点付近で、通行区分違反や信号無視などを取り締まっていた。
県警の担当者は「ドライバーは、信号無視や斜め横断などをする歩行者もいることを頭に置き、注意して運転して欲しい」と話す。
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*交通事故は一人一人の交通マナーが大切です。