マレーシアでダイビング中の中国人2人死亡 違法なダイナマイト漁が原因か

マレーシアのサバ州センポルナの景色(2017年1月23日撮影、資料写真)。(c)CNS/張鐘銘
【7月16日 東方新報】マレーシアの有名なダイビングスポットで5日、ダイビングをしていた中国人2人とマレーシア人インストラクター1人の計3人が死亡した。地元漁船が違法な「ダイナマイト漁」をしたことが原因とみられる。
5日午後、中国人2人とマレーシア人インストラクター1人は世界的に有名なダイビングスポットとして知られるカリマンタン(ボルネオ)島北部サバ州センポルナから船で30分ほどのカラプアン島海域に向かい、ダイビングを始めた。いったんその場を離れた船が約束通り1時間後に戻ると、全く身動きしていない状態の3人を発見。中国人2人は既に息がなく、インストラクターも病院で死亡が確認された。
3人の水中マスクは破損し、ボンベが使えなくなっており、周辺に多くの死んだ魚が浮かんでいたことから、警察は違法なダイナマイト漁が原因とみて捜査をしている。3人を乗せた船がいったん現地を離れたため、この海域に誰もいないと漁船が誤認したとみている。
マレーシアでは、ダイナマイト漁は違法行為だ。ダイナマイトの爆発や衝撃波で多くの魚を取ることができるが、サンゴ礁などの自然を破壊し、人命にかかわる事故が起きるためだ。地元警察は「取り締まりを強化しているが、すべての海域をくまなくパトロールするのは難しい。われわれの警備艇が巡回して過ぎ去るのを見て、活動する漁民もいる」と話す。
サバ州コタキナバルの中国総領事館は現地警察に対し、迅速な捜査を求め、中国人の遺族への説明や再発防止を求めた。
中国人の海外旅行は増加の一途を遂げており、それに伴う事件や事故に巻き込まれる観光客も増えている。(c)東方新報/AFPBB News
EU、トルコに対抗措置 キプロス沖でのガス採掘めぐり

キプロスの排他的経済水域(EEZ)とみなされる海域で油田とガス田の探査を行うトルコの船舶(2019年6月24日撮影)。(c)AFP
【7月16日 AFP】欧州連合(EU)は15日、度重なる警告にもかかわらずキプロス沖でガス採掘を実施しているトルコに対し、対抗措置を取ることを決めた。トルコとのハイレベル協議を停止するほか、航空協定交渉を凍結とし、来年のトルコ向け財政支出も1億4580万ユーロ(約177億円)削減する。
先月EUはトルコに対し、キプロスの排他的経済水域(EEZ)で「違法な」ガス採掘をやめない場合、制裁を科すと警告していた。
東地中海で巨大なガス田が発見されたことをきっかけに、トルコとEU加盟国であるキプロスの間で対立が勃発。トルコ政府はEUの警告にもかかわらず、採掘実施のため船舶2隻をキプロス沖に派遣していた。(c)AFP
アマゾンの有料会員向け特売「プライムデー」に合わせ従業員がスト、待遇改善求める

米ニューヨーク市のスタテン島にあるインターネット小売り大手アマゾン・ドットコムの商品発送センター(2019年2月5日撮影、資料写真)。(c)JOHANNES EISELE / AFP
【7月16日 AFP】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が世界17か国で実施する有料会員向けの特売「プライムデー」(Prime Day)」初日の15日、米ミネソタ州にある同社の主要流通センターで従業員らがストライキを行った。
センター前にピケを張った従業員らはトラック数台の通行を遅らせ、「われわれは人間だ。ロボットではない」などと書かれたプラカードを掲げた。労働者側はストライキに参加した人数を公表していない。
ストライキ参加者の一人は声明で、「われわれは、プライムデーがアマゾンにとって重要な日であることを知っている。だからこそ今回のストライキで、アマゾンの倉庫で働く従業員の生活を向上させる真の改革をわれわれがどれほど真剣に求めているか、会社側が理解することを願っている」「われわれはアマゾンに多くの富をもたらしているが、会社側は私たちにふさわしい敬意と尊厳のある待遇を与えていない」と述べた。
民主党のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員はツイッター(Twitter)に、「世界一の富豪が保有する企業に尊厳と敬意をもって従業員を処遇するよう求めるのは、無理な要求ではない」と投稿し、ストライキへの支持を表明した。
15、16日の2日間実施されるプライムデーに合わせ、ドイツでも7か所で賃上げを求めるストライキが行われた。
アマゾンは、従業員に時給15ドル(約1600円)以上の賃金を支払い、福利厚生も提供しているとして、一貫して自社の労働条件を擁護している。
米投資銀行JPモルガン(JPMorgan)によると、2018年のプライムデーの売り上げは32億ドル(約3500億円)。今年は50億ドル(約5400億円)に達するとみられている。(c)AFP
天井覆いつくす家庭ごみ、アートで削減訴え ベトナム

ベトナム・ハノイのフランス文化センターに登場したインスタレーション「Reduce the Litter(ごみを減らそう)」を鑑賞する人(2019年7月15日撮影)。(c)Nhac NGUYEN / AFP
【7月16日 AFP】プラスチックや缶、容器などのごみを用いたインスタレーションが、ベトナム・ハノイにあるフランス文化センターに登場した。
「Reduce the Litter(ごみを減らそう)」と題した作品は、生産と消費の観点から、アーティスト集団が手がけたもの。環境と人の健康に悪影響をもたらす、家庭ごみによる汚染を描き出している。(c)AFP
廃車のバスがプールに、横に倒れて第二の人生? フランス

仏ゴネでプールとして生まれ変わったバス(2019年7月15日撮影)。(c)DENIS CHARLET / AFP
【7月16日 AFP】フランス北部ゴネ(Gosnay)で、廃車となったバスが「プールバス」として生まれ変わった。
1列に並んで健康診断、テムズ川で伝統の「白鳥調べ」 英
【7月16日 AFP】英ロンドン西郊ステーンズ(Staines)を流れるテムズ川(River Thames)で15日、毎年恒例の白鳥の個体数調査「白鳥調べ(Swan Upping)」が始まった。
毎年7月第3週に5日間にわたり実施される同調査では、テムズ川沿いに生息する白鳥の個体数が記録される他、各個体の体重や大きさなども測定される。
三途の川、群馬に流れていた 知らずに行き交う1万人超は何とも思わないか?
この世とあの世を隔てる三途川――というのは信仰が生み出す世界観の話。だが、現世の群馬県には本物の「三途川」が流れている。地味な小川だが、国道や鉄道が横断し、日々生者が行き来する。まだ死にたくないが、一足先に見学した。
県南西部の甘楽(かんら)町に三途川は流れている。国道254号沿いの地域だ。かつての中山道の脇往還沿いと呼んだ方がなんとなくしっくりする。
国道の橋のたもとに「姥子(うばご)堂」が建っている。管理する近くの宝勝寺の厳美節子(みよこ)さん(72)に開けてもらい、中に入る。
まつられるのは白髪の老婆の像。「奪衣婆」だ。
仏教用語で諸説あるが、死後7日目、亡者は三途川を渡ってあの世へ向かうとされる。奪衣婆はその川岸で死者の衣をはぎ取る役割。その衣の重さで、生前の罪が量られる。幕末期には奪衣婆への信仰が流行し、錦絵が盛んに描かれたという。
姥子堂の奪衣婆は亡者を見るがごとき鋭い眼光を放つ。美節子さんによると、1989年に改修した際に、ガラス玉がはめこまれたそう。右手にもつ物体は謎という。「骨だと言う人もいれば、亡者の衣だと言う人もいますね」
既に宝勝寺には、三途川や姥子堂の由来に詳しい人はいないという。代わりに見せてもらったのは、先々代住職で美節子さんの義父にあたる良勝さん(故人)が書いたパンフレット。改修当時、檀家(だんか)に配ったものだ。
パンフレットや「甘楽町史」などによると、奈良・東大寺の大仏造営に協力した奈良時代の僧侶・行基が川の名付け親で、老婆の像を残していったという伝承がある。「水の色が赤茶色で恐ろしく見えたのでは」といううわさも地元にある。美節子さんは「今は透明ですが、掘り返すと土には鉄分が含まれているようです」と話す。
護岸工事が進んだ現在となっては、三途川は目立たない水路に過ぎない。国道や上信電鉄が横切るが、普通は気がつきそうにない。ちなみに、国道上の橋の名前は「三途橋」。2015年度の調査によると、付近の交通量は1日1万5353台。毎日多くの人が知らず知らずのうちに、この世とあの世を往復している、と想像が膨らむ。
全国にはほかにも「三途川」がある。1999年にさいたま川の博物館(現・埼玉県立川の博物館、寄居町)で開かれた三途川に関する展示の図録では、千葉県長南町と宮城県蔵王町の三途川が紹介されている。どれも地獄と極楽への信仰にまつわる逸話が残っている。(山崎輝史)
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〈三途川〉 利根川水系で、群馬県甘楽町を流れる。上信越道甘楽パーキングエリア付近から白倉川への合流地点の間の2・2キロが1級河川として指定されている。国道254号に架かる三途橋のたもとにある姥子堂は町指定史跡。奪衣婆の像は、扉の隙間から拝める。
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*三途の川が本当にあったんですよ。これ覗いたら安心して死ねるかも?地獄に行けるか極楽に行けるかは、正義に生きたか!悪に生きたか!で決まるのでしょう!