15分前に到着。
当町の「人・愛・ふれあいのつどい」に出席した。
今回のテーマは「すべての人が生き生きとくらす社会」。
前の3列があいていた。本日の講演は
演題 「 自分らしく生きる 」
~ 当たり前のことを当たり前にできる社会になるように ~
講師 シンガーソングライター 悠 以 (ゆい)さん
悠 以 さん
平成元年11月11日、男性として生まれる。
体は男性だが心は女性という「性同一障害者」で、子どもの頃の経験を語られた。
〇 幼稚園時代
先生と父兄の連絡帳を見つけた。母より先生へ
・ 女々しい
・ 爪を染めたい
・ 僕もお母さんみたいに子どもを産みたい
〇 小学生時代
・ ランドセルは黒色だったが、黒はイヤだった
具体的になぜだかわからない
・ 男女別の座席で男の席がイヤだった
・ 体育、特に水泳で海パンが恥ずかしかった
・ 自分のことを僕 ⇒ オレ に変るころ、オレというのがイヤだった
オレと言わないといじめにあうのでオレと言った。
〇 中学生時代
・ 黒の学生服がイヤだった
・ 体の変化 背が伸びるのがイヤ、声変わりがイヤ、体毛がイヤ
・ イヤだがいじめにあわないよう男らしくしようとした
ある時、「性同一障害」という言葉を知った。インターネットで調べると
同じような人が多くいてホッとした。
母に話すと受け入れてくれた。そして
「まっとうに生きなさい」「つらいだろうが高校の3年間は男性として通い
なさい」と言われた。
〇 高校生時代
・ 朝、洗面所で顔を見るのがイヤだった
・ 髭がイヤで抜いたが腫れてきてかえって男性らしくなった。
・ トイレは男子トイレがイヤでずっと離れた校舎の隅のトイレで個室に入った
・ 体育の着替えがイヤ
・ 風呂は自分の体を見ないようにして入った
イヤ、イヤばかりではつまらないので、高校生活を楽しもうと決心した
そして担任に自分のことを話した。先生は理解してくれて
・ 水泳はレポート提出
・ 着替えは保健室で
・ 修学旅行はみんなで風呂に入るのがイヤで相談すると
「修学旅行は一生の思い出になるから行きなさい。風呂は辛抱しなさい」と。
おかげで大変楽しかった。
このころ「性同一障害」の専門の病院があることを知り、日曜日は女性服を来て
通院した。
・ 高校生の時、母が「悠以(ゆい)」と名前をつけてくれた
・ 卒業式の時「悠以」と読んでほしいと先生に頼んだら、「悠介と読むから大きな
声でハイと返事をしてほしい。それから悠以で生きなさい」と諭された
・ 卒業式のあと同級生にカミングアウト。「これからは悠以で生きる」と宣言
学友は理解してくれた。
・その後、戸籍も「悠以」に変った
〇 LGBT
Lesbian(レズビアン・女性同性愛者)、Gay(ゲイ・男性同性愛者)、
Bisexual(バイセクシュアル・両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー・
性同一性障害を含む性別越境者など)の人々を意味する頭字語。
・ たえず悩んでいる
・ 理解がなく職業が選べない
〇 皆さんにお願い
・ 普通の人には 希望・夢に向かってスタートしていない人には、スタートするよう
後押しをしてほしい。
・ 普通でない人にはスタートラインにつくよう、特別扱いせず手を差し伸べてほしい。
後半はシンガーソングライター「悠以」として6曲を熱唱。
アナと雪の女王より「とびらあけて」を一人二役で歌ったり、オリジナル曲を聞かせて
もらった。
小5の時作曲して、先生にその曲を褒められた。苦しいときはこのことを糧にした。
音楽が私を助けてくれた・・・ と。