当たり前ですが、僕は演劇を仕事と思っています。
だから準備として本を読んだり映画を見たりすることも仕事です。
逆に言うと、その時間は制限されます。
国会議事堂でも話題になっていますが、週40時間しか働いてはいけないからです。
いや、これは高度専門職なんじゃないの?とか、芸術家って作品のために全てを捧げるんじゃないの?とか言う意見があるかもしれません。
それは仕事ではなく生きがいです。いや、もちろん演劇は僕の生き甲斐でもあります。
でも一番ではない。
僕はよく「本職は夫です」と言います。
小説も出してますし、いろいろ教師の仕事もしているからです。
もちろん、それらは家族を養う、という最低限のことですが、人はそれだけで生きるわけではない。
イエス・キリストの言葉ですが「人はパンのみにて生きるのではない」というのは、本当にそうだと思います。
家族のために時間を使う。そのようにして自分も家族から元気をもらう。
そういうことが日常を過ごして行くのに必要であり、ひいては作品を創るためにも重要です。
私たちが描くのは人間ですから、生活をきちんと楽しむべきです。
人間らしい生活をしていないのに、描きようがありません。
そこにリアリティは生まれないでしょう。
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