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ね:懇ろ


「(ねんご)ろ」と読みます。心のこもっている様、手厚い様を言います。

 労働者は力を使い、職人は頭も使い、芸術家は心を使う、と先日、アメリカの講演者から私は学びました。そう言われてふと「俺はそんなに心を使っていないんじゃないか」と思ったりしました。

 昔のエレミヤという賢人が次のように述べています。
 「 心​は​ほか​の​どんな​もの​より​も​信用​でき​ず,必死​に​なる。 誰​が​これ​を​知り​得る​だろ​う​か。」

 実際には、心は見えません。だからこそ演劇や小説を人々は観るのだと思います。心が知りたくて。僕自身、最近作の「あずき粒」の主人公の没個性への恐怖や、ワーニャの寂しさ辛さが分からなくて、解りたくて作っているところはあります。登場人物にあまり共感しないように、客観的にあろうとし過ぎていた部分があったかもしれません。ついつい「私たちは分かり合えない」という前提をみんんが無視し過ぎているのでは、と思い教えるときもそれを強調し過ぎているかも。

 心を込めて、気遣いを示す。そういう人に私はなりたい・・・。とは思いつつ、自己中気味で他人は関係ない!的な感じで、本当に気遣いが足りないというよりはむしろ気づかない僕なんですが、何とか親しく(この意味で“懇ろ“ともいうらしい)周囲の人となることで、そういう僕の性質を分かってもらって何とかやってきたのかもしれません。
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