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Y:youth part2

Y:youth part2

さて、今週も満を持して「Y:youth part2」です。

さて、三番目の舞台は1年空きます。

二年では「猿蟹合戦」を大きな紙芝居でやり、三年でやったのは、「町のねずみと田舎のねずみ」。
僕の役は、町のねずみの一人でした。
田舎と町とそれぞれ複数いる設定でした。
セリフは二つ。
詳細は憶えていないのですが、「逃げろ!」的なセリフと、田舎のねずみにご馳走を紹介するセリフでした。

鬼ごっこが大好きだった僕は前者のセリフは余裕でいえました。
(センチュリーという14階建てのマンションでボールを当てられたら鬼というゲームをやるのがめちゃくちゃ楽しかったのを覚えています。エレベーターを駆使した頭脳戦はダイ・ハードを地で行く面白さでした。)

しかし、後者には苦労しました。「ひらめのムニエルとビフテキ」を勧めるのですが、“ムニエル”が分からない。
母に聞くのですが、その説明を聞いてもさっぱりです。

セリフをちゃんと言うには、その言葉の意味がまず分かっていないと言えない。
人に勧めるには、それを食って“うまい”という感想をもっていないとやっぱりいえない。
と、いうことを体験した舞台でした。

ムニエルは、結局ちゃんと言うことはできずじまいでしたが、「逃げろ!」は我ながらよくなりきって言えたのではないかと思います。
今ならひらめの刺身がうまいことは理解できていますので、それを代用しますが、
焼き魚ぐらいのイメージしか浮かんでおらず、ピカタとも違うんだよな???と中途半端な状態でセリフを言ってしまったことを後悔しています。

いつか、フランス料理屋?かどっかに行くか、結婚して奥さんにひらめのムニエルを作ってもらうのを今でも楽しみにしています。
あの時の謎を解くために。


そして、通常プロフィールに初舞台として書く「置手紙」です。

ウチの中学はわりと機材がそろっていて、きちんと舞台セットが組まれ、照明を浴びた最初の舞台がこれなので、ココから経歴を始めています。何を隠そうシティリビングのインタビューにもそう、答えています。
http://www.you-project.com/citylibing.pdf

台本は文化祭用の中学生向けの既成のもの。
お伽噺の主人公達が現代の子ども達に別れを告げる内容です。
子ども達が童話を読まず、テレビゲームばかりしてるからみたいな理由だったかと。

僕は現代の少年1でした。最後に出てきて「童話の夢か・・・。」というせりふを言うのです。

当時、大道具とか小道具とかそういうめんどくさいのは嫌だったのと、
セリフが少ない役をやりたかったのと、
最後のセリフを言うのが一番目立つだろう、ということ、
そしてジブリの「おもひでぽろぽろ」をみて、主人公が俳優にスカウトされるくだりに感動していたため、この役を選びました。

「童話の夢か・・・。」の“・・・”がやりたかったのです。
言葉ではなく身振りで表現しようと。

しかし、僕のこの“演技力をためされるわくわくする挑戦”は、演出家(担任)によりあえなく粉砕されました。
説明的な長台詞が“・・・”に付け足されたのです。4行ぐらいありました。

昔も今も演出家には従順な(先生にはそんなに)僕は、従いました。
子どもならセリフを足されて喜ぶだろうに、僕は少し落ち込みました。
しかし、身振りを使うという演技プランは変えず、長台詞にいちいち振りをつけることにしました。

けがの功名で、ココで俳優としての新たな発見をしました。
身振りをつけたほうが、セリフが覚えやすいのです。

僕は今でもちょっとした講演をするときには、身振りをつけます。覚えやすいからです。
これは、大脳生理学的にも正しいようです。
体操選手などは体全体で動きを記憶しているようで、跳馬を見ている映像の記憶でもタイミングを覚えていたりするようです。
身体に覚えさせるんですね。

実際、演出家として俳優のセリフが出てきにくい時には、これを試します。
振りをつけるのです。

余計にややこしくなる気がするかもしれませんが、単純にセリフを言葉のみで覚えるよりもやりやすいです。
いちど、お試しあれ。
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