「solitudeー孤独ー」見れなかったけども共有しよう!シリーズ連載です。
ちなみに、12月12日15:00に上演した回を、下記webページで配信しています。
レンタル動画として視聴券1000円にて、販売しております。
お見逃しになった方は、ぜひご覧ください。
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=64620&
今回は、「あずき粒」演出のインタビュー第二弾です。
・劇団設立21年目にして、初の400席超の劇場での公演となります。今までとは異なる中規模の劇場ですが、演出されるうえで劇場の規模を意識されることはありますか。
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たしかに当初は、これだけ大きい劇場だといろいろ舞台を埋めたくなりました。今まで置き道具・持ち道具中心で今までやってきたのですが、今回は何か同じようなものをたくさん置いて、とにかく広い舞台を埋めてやろう、と最初は考えました。でも、「待てよ、これは広さにビビってるだけじゃないのか?」と思い、今は素材(俳優)の良さを活かした作品に仕上げよう、と思っています。
ピーター・ブルックの「何もない空間」という名著が好きです。素舞台が好きです。そこをいろんなものが通り過ぎていくのが舞台だ、という感覚があるので、今までもこれからも装置をしっかり立て込むということはしないと思います。刺身のつまのように、添え物として何か置くということはありますが、あくまでもメインは生きのいい主演俳優一人、という舞台にしようと思っています。
以前、勤めていた劇場という贔屓目はありますが、本当に見やすい、いい劇場なので、俳優と劇場を信頼して、思う存分創りたいもの、お見せしたいものをやろう、と思っています。
そして、楠葉では、私たちが愛してきた小空間なりのダイレクトさや一体感と、逆に何処を見るかは観客に委ねられているそのスリリングさを楽しんでもらおうと思っています。読者の中にもこの楠葉生涯学習市民センター視聴覚室、いや樟葉公民館視聴覚室でYOU企画のワークショップを受講されていた方もいるかもしれません。その“あの空間”で俳優たちが踊り語り、佇む、そのスゴさを体感しにきてもらいたいと思います。
・公演を楽しみにされている皆様へ一言
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今回の作品は’孤独‘という一見ネガティブなワードをタイトルにしています。でも、自分の生き方に向き合っていく’孤独‘さはあらゆる人に共通です。そうした事についてほんの少し、立ち止まって考えていく時間というのは必要であり素敵な体験です。他者と共同して作らざるを得ない、お客様がいらっしゃらなければ幕が開かない演劇は、その事にもっとも適した方法です。
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