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ほ:法


法とは何か。昔、実は法学部で、通常は「あ法学部」でした、とボケる。
専門はほとんど取らず、文学部と産業社会学部と京都の他の大学(コンソーシアム京都という単位互換制度)で卒業した(※最低限の専門科目はとっている)。
ちなみにうちの法学部は通常卒業論文は書かなくても卒業でるのだが、あえて書いた(※6単位は確か貰えた、しかも専門として)。その論文名も「中世のゴミ処理」であったから、全くもって文学部的な、そういえば今思い出したけれど、コンソーシアムで取ったのが、夏休み、小説家の先生の授業を受けるもので、大変面白かった。
そう言うのが今の役に立っているのかも。

それはさておき、法がどのように演劇に関係あるのか、というと。
まず第一に、法とは調和のためにあるのだと思う。
次に大学で学んだこととしては、法は弱きもののためにある。
第一の点は、宇宙や自然を見れば明らかである。高いところから落ちれば死ぬが、重力があるから私たちは適度に歩け、筋肉や骨を発達させられる。
第二の点は、法の秩序がないと、必然的に弱肉強食、偶然に任せた世界になり、第一の高きところと同じで、弱きものが虐げられることが放置されうる。

第一の例をさらに補完する例として、空気中の組成物の重さについて考えてみよう。
おそらく中学で習うのだが、二酸化炭素が一番重い。ドライアイスマシンの煙が地を這うさまを思い出してもらえればいい。次に酸素である。一番私たちに重要だ。
ここに地上の植物と、私たちの位置関係を考えれば、この順番には納得がいく。二酸化炭素が必要な植物の方が背が低く、人間のための酸素はそれより軽い。
爆発する危険な水素はとても軽く、この辺りにはたまらない。
明らかな毒素であるアンモニアも軽い。
つまり人間が暮らしやすいように法則はできている。
法律もまた、人間が暮らしやすいようにできる限り設計されている。
演出家もまた、各キャラクターが動きやすいように、戯曲と調和して、音・灯・衣装
道具類・装置と協働するようにルールを作っていく。
楽しく遊べるように、鬼ごっこで“ごまめ”を作るように、楽しく創作していく。
「稽古場を止めない」ように、常に最善のジャッジを下すように心がける。
これが、演出の作る法、法則・法律・ルールであろう。
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