YOU-PROJECT BLOG

演出の方法:具体性

 前回書いた、③の靴紐も、キュッとした感じ、追い詰められた感じを出したかったら、B5サイズの紙を床に貼って「ここから出ないでください。」って言ったり、A4の紙に円を書いて「ここに足をおいてもらえますか?」と言ったりするかも・・・。
 呼吸するぐらい・・・。多分100通りは作れるんじゃないでしょうか。これは特技なのかみんなそれぐらいは思いつくのか・・・。
 例えば「この部屋、明るいなあ」というセリフが台本に書いてあるとして、これをどう成立させるかとか、幾らでも出てきますね。
 極端な話、「この部屋、明るいなあ」ってセリフは照明が暗いままだと言いづらいですよね。あるいは相手役の俳優がドーンっと暗く落ち込んでくれていたら皮肉として言いやすいですよね。ちゃんと照明器具があって調節を手元でできる場合も言いやすいでしょう。そして、「ちょっと右手で目を覆って言ってみてください」って言うのはだめでしょうか?
 たとえ照明が暗くとも、関西人らしく,ボケとしてOR突っ込み(暗いで!)という感じとか。まあ、簡単なのは板付で俳優がいたら、その人に頭を抱えてもらっておく、とか。
 こう言う感じで作れるのだから、少し前の現場では、出来るだけ余計な「こうしたい!」って言う考えは持っていかずに、予見・偏見なしに、その場で俳優から出てきたものをもらうようにしていました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近の「演出の目」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事