「5」枚となります。
開場時から販売いたします。
前売り券をお持ちのお客様もご予約のお客様も、なるだけ早めにお越し頂き、ドリンクをお楽しみください。
Q:Quality
前回のQのときはちょうど量のquantityをやっていたようです。
今回はクオリティ。これも日本語になってますね。
“質”です。
こないだ俳優達に「ナリと手拍子で演技したらアカン」と言う話をしました。
どちらも松浦語とでも言うべきものなんですけれども、これは、要は質を保つためのものなのです。
よく、気持ちを作ってからでないと演技できないという俳優さんがいらっしゃいますが、僕はそれを否定すると言うことではなくて、振り付けからもしくは身振りから演技は創れるんじゃないかと思っています。
なんどかここでも説明していますが、猫背でずっと過ごしていればくらーくなり、背筋を伸ばしていれば、気持ちが上向いていく。
嘘みたいですけど、あると思います。
笑いが病に効くということも本当に実証されているようで、ワンピースでハグワール・D・サウロが「笑うこと」を幼き日のロビンに勧めていましたが、あれ本当です。
だから僕は結構振り付けを多用します。
そしてこの“振り”を質を保つためにも使います。
冒頭に戻って「ナリ」で演技するとは、流れに任せてただなんとなく演技する、ということです。
「手拍子」とは、碁や将棋で考え無しに相手の打った手に反射的に反応してしまうことです。
もちろん流れに身を任せたり、瞬間的に反応したりというのは、創作の過程では重要なことです。
でも本番でまでそれをやってしまうのなら、実質創っていないのと同じになってしまう、と僕は考えます。
だからこそ、というとなんd中つながりが悪いですが、創ったものを提出するために『振り』を創っていくのです。
具体的には、俳優は、振りをすることである程度、同じ気持ち同じ感覚で演技を出来ます。
あるいは、没入しすぎて自制を欠いてしまうことなく、舞台上にきちんと居続けるためにも使います。
ある種、やりにくいように振りを入れるときなどはそれです。
また、お客さんに強調したいところに眼が行くようにするために、片方の俳優にはほとんど動かず、片方の俳優さんには大きい動きをしてもらったり大きな音を立ててもらったり、という調整をかけます。
今回の稽古で再認識しましたが、演技と言うものは、日常の動作を行うものですが、
そうではあっても身体を使っている以上、体操やダンスなどのようにある種の決められた動きであり、抜群のボディコントロール、体さばきが必要です。
お客様に、私達が作ったものを無理なく無駄なく、美しく届けるために『振り』を生み出します。
もちろんそれがナチュラルなものになるまで俳優達には練習をしてもらいます。
素振り百回みたいなもんです。
良い演技をしていても、鮮度を保つために新たに何かを加えることもあります。
慣れによる磨耗を防ぐために俳優の前においしいえさをぶら下げるようなものです。
もしくはうるさいはえを放つような・・・。
こうして、日夜質を保つための努力をしています。
毎ステージ毎ステージ異なるものがお客様に届くのが舞台芸術の、ライブの醍醐味ですが、そのおいしさや鮮度を保つために、僕の振り付けはあります。
まあ、細かくつけるときは相当細かくつけますけども。
僕はO型なんですけどね。
まあ、血液型占いなんてくそ食らえということで(あ、失言ですね)
占いが嫌いだと言うことは以前書いたと思うので、割愛します。
ではでは皆様、本日14時から始まるステージでお会いしましょう。
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