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「出会う 3」

「出会う 3」

出会いがうまいこといくと、最初の「待つ」のときからの制約である、セリフなし、マイムなしが苦しくなってきます。

その苦しい感じまでいっていたら、楽なんですが、行かなくても次の段階にとりあえず進みます。

それは、「言葉を使う」という段階です。

つまり、今まではセリフを禁止していましたが、いいですよっていいます。

ただ、話しかけたくなったら、自然な感じで言葉が出たら、止めずにだしてください、っていうかんじでいいます。

結構よく専門学校とか高校で言うんですが、このエチュードのときの感覚を忘れないようにって伝えます。

棒読みの人の大体はたぶん、この「言葉を使う」っていう段階を踏んでないからかなって思います。

本当は僕たちは人に話しかけるときにかなりのエネルギーというか気を使っていると思うのです。

言葉を用いてコミュニケーションしたいって強く思うから、

だから、話しかけるのであって、

台本に書かれているから話しかけるって言うんでは、それは台本を「読む」作業になっちゃいますよね。

でもまあ、みんなどうしてもセリフを使いだしちゃうと、この感覚、この苦労、この体験を忘れちゃうんですよね。


たぶん、これをしてなんとかセリフを生み出せると、1回のワークショップは終わります。

ちなみに、そんなに簡単に会話は生まれません。なぜならこのワークの設定は知らない人同士だからです。

でもやっぱり知ってる人に話しかける場合でも、なかなか高度なことを私たちはやっているんだと思います。

そして連続してワークショップするときには、次回への宿題として「知らない人同士でも会話が生まれるような場所、シチュエーション」を考えてきてください、となります。
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