昨夜・・・近隣のお宅で子供たちが花火遊びをしていました。
初めのうちは微笑ましく思っていましたが、連発花火や打ち上げ花火を他人の土地に向けて発射したり、常識と思われる9時を過ぎても終わる気配がありません。
ようやく静かになったのはもうすぐ11時になろうとしている頃でした。
打ち上げ花火の音に敏感になっていた母ちゃんは、案の定そのまま不穏に突入してしまいました。
やっと落ち着いて眠ってくれたのは12時を少し回った頃です。
やれやれ、やっと眠ってくれたぁ・・・
オイラはチィさんと就寝前の読書を楽しんで・・・おやすみなさーい
母ちゃんの1回目のトイレは2時でした。
この時は、汗ばんだTシャツを取り替えたりして再び就寝
2回目は5時ちょっと前・・・
すでにテレビを点けていました。
朝一番のニュースの中で、どこかの役所のベランダで朝顔が咲いている・・・というような内容の報道がされていました。
すると母ちゃんってば、『ウチだってあっちとそっちに朝顔咲いてるよねぇ』って言い出したんです。
今年ウチでは庭造りをしなかったので、朝顔を育てた覚えもありません。
『それって、ディサービスのお庭じゃないのぉ』
『いや玄関のところと店の横にある
』
『ふうーん、店ってどこ』
『行って見でねえかぜったいある
』
『誰が植えたの』
『オレが植えた』
『どこに』
『そこ、開けでねっか』
『ここ』
ウッドデッキに面する障子を開けてあげると、『そんなばかなっ』みたいな顔付きになってます。
『こっちだったかも』
東面の障子を開けると、ここは崖の上だから空しか見えません。
明らかに母ちゃんの頭の中は混乱状態です。
『あの人に聞いでねっか』
『あの人って誰』
『パートの〇〇さん』
ははーん。母ちゃんは20年ほど前にタイムトリップしてるんだ
その頃の家業は仕出し屋さんで、何人かのパートさんを雇っていました。
確か、お店の前に花壇があったっけ・・・
朝顔も植えていたっけなぁ・・・
なかなかじょっぱりが引っ込まない母ちゃんに、もういいかげんイライラしていたオイラは『それは昔の話だよ』って怒ってしまいました。
眠くて頭が回らなかったのもあるけど、よく考えたら・・・
この状況はもしや・・・血圧計らなきゃ
あーあ、やっぱりぃ~
191-111
血圧の上昇による不穏だったんだ
慌てて降圧剤を飲ませて、横になるように促しますが、興奮して何度も起き上がってしまいます。
薬が効き始めるまで30分ほど・・・
やっと落ち着いたとホッとしたとき、なぜだか涙が止まらなくなりました。
こりゃぁオイラがまいっちまう
昨年末にもらっていた安定剤を飲んで、8時まで眠りました。
フラフラと起きてくると、母ちゃんはニコニコとディに出かける準備をしようとしています。
『おーい、今日はお休みだよぉ』
『なぁんだ、そっかぁ』
血圧は118-68。下がったぁ
母ちゃんの不穏の影は消えていました。
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やっぱりそろそろ、施設の入所を考えなくちゃ・・・
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ご隠居ぉ、どうしたらよがんすべがぁ
『・・・わしゃ知らんがニャァ・・・』
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日中は穏やかな母ちゃん・・・
入所はまだ早いよなぁ~
歳だってまだ若いしぃ~
一人じゃぁこの家は広すぎるよぉぉぉ
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夕食後からテレビに釘付けの母ちゃん・・・
『おーい、まだ始まらないのかぁ』
『何がぁ』
『選挙速報』
『おぃおぃ、投票は明日だぞぉ』
『そなの』
・・・母ちゃん、今度は未来に行ってる模様です